大好きな作家さん。ユーモラスでどこか温かい気持ちになる作品です。
日々の暮らしの中、ちょっとした瞬間に少しだけ
心を揺るがす「明るい隙間」を感じた人たち。
会社が突然倒産し主夫になってしまったサラリーマン。
内職先の若い担当者を意識し始めた途端、変な夢を見るようになった主婦。
ロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家。
など6篇。個人的には「夫とカーテン」が好きです。
すぐそばにありそうな現代家族の肖像をあたたかく描いた短編集。
気持ちに余裕のないときに読むとホッとします。