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モンゴル国立馬頭琴交響楽団


1992年7月9日モンゴル国政府命令でモンゴル国立 馬頭琴交響楽団が正式に設立された。ツェンド・バトチョローンが国立馬頭琴交響楽団の団長、芸術監督、指揮者として指名され、メンバーは28人でスタート した。1993年4月16日にこの交響楽団のオープニングコンサートはウランバートルオペラハウスで、国内の有名な音楽家達が参加したなかで行われた。モ ンゴルオルテンドーの歌姫と呼ばれたN.ノロフバンザドをはじめ、指揮者J.チョローン、ソプラノKh.オルトナサン等の上演でモンゴルに新しい歴史が作 られた。
 モンゴル国立馬頭琴交響楽団の活動は国立コンサートや音楽祭等のイベントには毎年参加しているのみでなく映画、TVドラマ、演劇などの音楽を演奏、また モンゴルで有名な作曲家であるN.ジャンサンノロフ、Z.ハンガル、B.シャラブ、Ts.チンゾリグ、G.アルタンホヤグの作品を演奏している。また、海 外ではロシア、中国、日本、北朝鮮、韓国、アメリカ、カナダ、フランス、トルコなどの国で演奏活動を行っている。
 2001年大阪シンフォニーホール、2003年ニューヨークカーネギーホール、2004年サントリーホールや皇居での公演も行われた。
 団長バトチョローンは馬頭琴を通じて日本・モンゴルの文化交流に大きな功績を果たしたため2004年「能力発展基金」「モンゴルの誇り2004」賞、2004年11月23日には天皇より「旭日」賞を与えられた。
 尚、モンゴル民族音楽楽器馬頭琴はモンゴル国立馬頭琴交響楽団の豊かな活動のお陰で2003年に国連・ユネスコから「世界遺産」に登録された。

馬頭琴とは?

この楽器は日本では小学校の教科書に「スーホーの白い 馬」の物語として紹介されて有名です。馬の頭の彫刻が楽器の上端部にありますのでそのまま楽器の名称になっています。楽器全体はバィオリンを大きくし、演 奏は馬のしっぽで出来た弓でチェロを演奏するように膝と膝とにはさんだ楽器の二本の弦をこする、という奏法で、その音色に大きな特徴があります。