モンゴル料理

モンゴル料理は、 を多用する、脂っこい、酸っぱいなどの特徴を持つ。ホールとはモンゴル語で料理のこと。

モンゴルホールを紹介します。伝統的なモンゴル料理は、肉・小麦粉・塩を基本とするシンプルなものです。

オーツ(羊の腰部を蒸した肉)

正月や祝いの席には欠かせないハレの料理。右奥に積み上げられたのは小麦粉で作ったへヴィンボーブ。必ず奇数で積み上げます。その上にアメを上に載せます。正月は、このの肉を正月中飾りながら食します。その

アイラグ

「馬乳酒」と訳される。字面のとおり、馬乳を発酵させてつくる酒だが、アルコール分は3%程度だという。モンゴルでは酒という位置付けにはなっておらず、子供も飲む。夏と秋にしかない。見た目はミルクだが、飲むとどろっとしていて、生臭く酸味が強い。モンゴル料理はシンプルで誰にも受け入れられると書いたが、これは別だ(まあ料理というかどうかわからないが)。二度と飲みたくないと思ったが、結局モンゴルで二回飲んだ。
不思議だが、あんなにまずいと思ったものが、今になってみると、またちょっと飲んでみたいと思わせる。
ビールをはじめて飲んだ時の感覚に似ている。子供のころいたずらしてビールを飲んだら、「こんな苦くて、全然甘くなくて、まずいものを飲むなんて、大人の気が知れない」と思った。だが数年後また飲んだ時は美味いと思ってしまった(いったい何歳か)。

スーテーツァイ

モンゴル茶と訳されるが、薄いスープのような風味だ。少量の茶葉を牛乳で煮出したものに少し塩味がついている。

ノゴティ シェル

 野菜と肉がたくさん入ったスープ。西洋風の趣きで、レストランで出てきても違和感がない。茶に入れてもGood!

ボーズ


これがモンゴル料理の横綱・ボーズ。肉は羊・牛・馬・ラクダ・やぎなど。

 「ポーズ」は小麦粉を練って作った挽肉と野菜をシウマイ位の大きさに包みセイロで蒸した料理です。別名、「蒸し饅頭」です。この料理は旧正月(ツァガーンサル)のお祝いには欠かせません。

ホーショル


「ホーショル」は小麦粉を練って作った皮に挽肉と野菜を大判位の大きさに包み油で揚げた料理です。別名、「揚げ餃子」です。
 ちなみに「ポーズ」と「ホーショル」は材料は同じで形状と調理方法が異なります。材料は肉は牛と豚の合挽肉、野菜は玉葱、キャベツをみじん切りにした野菜、形状は「ポーズ」が肉まんの形、「ホーショル」は木の葉の形をしたひらべったい形です。

ツォイワン


いわゆる焼きうどん。これも代表家庭料理のひとつ。通常は麺からつくりますが、町のスーパーでは冷蔵麺も売っていて気軽につくることもできます。
ツォイワンのおいしい食堂は大人気!人で溢れている食堂を見かけたら是非、ツォイワンにトライしてください。



ビットゥ シュル/ゴリルタイシュル


こちらは肉と野菜が入った汁うどん。塩味でわりとさっぱりしているので、油と肉の多いモンゴル料理に疲れてきても食べられます。
草原では小さなお茶碗にすりきり一杯もられてきたりしますので、できたては火傷に注意です。

 

ホルホッグ

 

「ホルホグ」は羊1頭を丸ごと解体し、これに野菜を一緒に、焼いた石と共に牛乳缶に詰め、きちんと蓋を閉めた後、外から強火で焼き、蒸し煮します。これはモンゴルで一番の料理です。

 



アーロール(左)、アイラグ(馬乳酒・右)

代表的な乳製品です。
モンゴルには何十種類もの乳製品があります。乳製品は「白い食べ物」と呼ばれ夏に多く作られます。
アーロールは硬いチーズといったところでしょうか。いろいろな家畜の乳からつくられ味や形はさまざま。アイラグ(馬乳酒)は馬の乳を何千回と攪拌して作られます。お酒といってもアルコール度数は低く、赤ちゃんの時から飲んでいます。夏だけに作られますが、大切に保管して旧正月などのお祝いの席に出されたりもします。

ボタータイホーラガ

チャーハンのようなお米料理です。
炒めて味付けした具を最後に炊いたお米に混ぜるのが一般的です。小麦粉料理が多いモンゴルで、お米に出会うとうれしくなっちゃいます。

ボールツォグ

小麦粉をねって油で揚げるるんだ。こんがり色
づいたらできあがり。おやつに大好き。
おばあちゃんまだ?

バンタン

「モンゴル風クリームスープ」。モンゴルでは小麦粉を使った料理が多い。練ってうどん状にしたり、肉を包む皮をつくったりするほか、バンタンのように、スープに小麦粉を入れたりもする。
 これは本当にうまい。羊の肉のほか、玉ねぎ、にんじんなどの具が入っている。羊肉は脂身が少なくて、噛みごたえがある。固いという意味ではない。本当に、肉だなあという感触だ。肉がたっぷり入っているのはモンゴルならではだろう