モンゴル相撲大会


モンゴル相撲は、大相撲力士の旭鷲山の活躍で一躍脚光を浴びているモンゴルの伝統的なスポーツです。13世紀のチンギス・ハーンの時代に兵士の身体を鍛えるために用いられていたとされ、現在のモンゴルでも大変に人気のあるスポーツです。モンゴル相撲は、モンゴル語で『ブフ』と呼ばれ、эрийн гурван наадам(男の3大競技)である相撲、競馬、弓の中でも最も人気の高いスポーツです。
大相撲の力士の格好はまわしだけですが、モンゴル相撲はゴタル(靴)、ショーダグ(パンツ)、ゾドグ(上着)、マルガイ(帽子)(取り組みの際にはザソールに預ける)を身に着けます。モンゴル相撲は、メインが毎年7月に行われる国のナーダムという大会です。
秋、冬でもブヒーン・ウルグー(相撲宮殿)で月に23回、大小何らかの大会が行われています。

モンゴル相撲は、
①土俵と制限時間がない。
②張り手、突き手は反則。
③手を着いてもよいが、肘、膝、肩、背中のいずれかが地面に着くと負け。
④『ザソール』と呼ばれる介添え人が日本の相撲で言えば行司の役目をし、時には力士の尻をたたいて激励したり、攻略法を指示したりします!

決着がつかなければ途中休憩を入れたりして、数時間に及ぶ長い取り組みになることもあります。

毎年711日に屋外スタジアムで行われるナーダムでは、通常512人が参加し、トーナメント形式で勝敗が争われ、1度に16組が取り組みを行います。優勝するためには9回勝たなければなりません。


力士は、入場すると鷹が羽を広げた格好で舞います。

3回戦からは、階級の上位者が自己の対戦相手を指名することができます。また、ここからザソールは、力士の名前、出身地、階級を呼び上げ、対戦相手の名前を独特の抑揚をつけて呼び上げます。(大相撲では呼び出しさんの仕事です。)

モンゴル相撲は市の南部のセルベ川とトーラ川に囲まれた広大な公園内の国立競技場で行われる。大統領の開会宣言とともに地方から勝ち抜いてきた512人の選手が、東西に分かれ、一度に1632人の選手が一発勝負の勝ち抜き戦を戦う。面白いのは相手を自由に選ぶ(選ばれる)ことで、双方合意の上で勝負することだ。断ることもできるが、過去の上位入賞者は有無を言わさず指名できる。土俵はないし、地面に手をついてもいいが、体が倒されたら負けである。現役横綱の朝青龍関(ウランバートル出身)は兄弟4人ともモンゴル相撲の強者でモンゴルで有名なスポーツエリート一家でもある。

ナーダムの試合は相撲の場合、段を貰える大事な試合でありあます。 512相撲が試合をやって勝ち抜いた人が残っていき、9回戦相撲をやります。 5回まで勝って行けばナチンになって(前頭)、6回まで勝てば ザーン(小結)、結びの一番まで勝て残ればアルサラン(関脇)になります。 ナーダムの大試合で二回勝てば横綱になり、 一回勝ことが出来ればハンガリデイになれ大尊敬されます。