モンゴルの酒


どこの国でもそれぞれ代表的なお酒やその作り方があり、作り方や原料も異なると思います。モンゴルでは酒のことはアルヒと言い、ウィスキーもウォッカも日本酒もアルヒと呼びます。お酒は小麦、または乳製品を原料にして作ります。 小麦から作るお酒はツァガーンアルヒと言い、アルコール度数は39度もあります。モンゴル人は、ふつう、「馬乳」酒は飲まない。
モンゴルの乳酒(アルヒ)はほとんどが牛乳酒で、羊乳酒や馬乳酒もないことはないのだろうが、筆者の調査した地域では見なかった。また、クミスは馬乳酒だからと、無造作にアルヒとイコールで結んでいる書物があるが、クミスやケフィールは、乳酸菌と酵母で発酵させたもので、アルヒのように蒸留しないでそのまま飲む。アルヒは透明な酒に限られ、モンゴルでクミスにあたるものは実はエーラグである。