ウブルハンガイ県


ウブルハンガイ県にはおそらくモンゴルで最も有名で見ごたえのあるもの、エルテネ·ゾー寺院があります。この寺院はモンゴルの旧い首都、カラコルム(今日のカラコリン)の廃墟の上に立てられました。ウグルハンガイは 南ハンガイ と言う意味で、モンゴル中央部からウブルハンガイ県の北西部を占める壮大なハンガイ·ヌルー山脈を基準に、その南にあるわけです。

エルテネ·ゾー寺院は 百の宝 と言う意味で、モンゴルで最初に立てられた仏教寺院です。1586年にアブタイ·ハンによって着工され、完成に300年もかかりました。全部で60から100の寺院を含み、城壁の中には300のゲルがありました。最盛期には1000人以上の僧が住んでいました。首都カラコルムと同じように、この寺院も満州の人々(中国人)によって破壊されました。1760年と1808年に修復されましたが、その後1930年代にスターリンによる粛清をこうむりました。エルテネ·ゾーの寺院のうち残ったのは3つだけで、今日も訪れて見る事ができます。一方、殺されたりシベリアへ流刑された僧の数は数え切れません。

今日エルテネ·ゾー寺院は多くの過去の栄光を留めています。しかしそれはかつての壮大さに比べるとほんの一部でしかありません。