アルハンガイ県


アルハンガイ県は、モンゴル中央部、ハンガイ山脈の北側に位置するアイマグ(地方政府 日本の県に相当)。モンゴル中央部、ハンガイ山脈の北側に位置するアルハンガイ・アイマグ(県)は、モンゴル最初に制定されたアイマグとして知られる歴史のある地域で、これまでに多くの著名人を輩出してきました。
  アルハンガイ県は、酪農が盛んなモンゴル国の中でも最もそれらが盛んな地域のひとつで、さまざまなツァガ-ン・イデ(伝統的な酪農製品)が現在にも伝承されています。また、伝統医療の一環で利用されてきた温泉や泉、草原を彩る鮮やかな花々、おいしい果実、多くの種類の野生動物・鳥や川魚、そして鉱物資源などが豊富にある天然資源・資産に恵まれた大地です。1923年、アルハンガイ県はモンゴル国で最初の4アイマグ(県)のうちの1アイマグとして制定されました。
  現在は総面積55,000K㎡。県内には19のソム(アイマグの次位行政体)、99のバグ(ソムの次位行政体)があり、約24,000世帯・99,000人ほどが居住しています。
  県庁所在地はツェツェルレグ市で人口は約18,000人、首都のウランバートル市からは、中央国道を経由し約450km西に位置しています。『北に麗しアルハンガイあり』といわれるアルハンガイ県は、モンゴル国内でも最も美しい場所のひとつとして知られている地域です。一度訪れた人は再び、まだ訪れてない人には、一度は行きたい場所として知られています。モンゴルのスイスなどと呼ぶ人もあるほどです。
  モンゴル国のほぼ中心、ハンガイ山脈の北側に位置し、平均海抜は2000mを超え、最高地点はハルラグタイン・サルダグの3,514m、最低地点は東部の世界遺産リストにも登録されているオルホン川やタミル川流域の1,290mです。高い山々、広い草原、県の15%を占める美しい森たち。青い空のもと穏やかにある188の湖沼、緩やかにそして豊かに流れる800を越える河川、1700種類以上の色とりどりの花々においしい果物、さらには多くの野生動物。そして60を越える温泉や冷泉・・・。アルハンガイ県にはこれらのすべてがあります。

野生動物には、野ひつじ(アルガル)、野ヤギ(オゴルツ)、山猫(シルース)、野生ジカ(ブカ
()・ソゴー())、野生タ(ガハイ)、オオカミ(チョノ)、キツネ(ウネグ)、リス(へレム)、タラバガン、野ウサギ(チャンダガ)等が、鳥類には、七面鳥(ジグールトヌードゥ)、ハゲワシ(ホイログ)、ワシ(ブルゲド)、ハクチョウ(フン)、コンドル(ヨル)、フクロウ(トンシュール)、オオタカ(タス)、ライチョウ、キツツキ 等々約300種類が、河川や湖沼には、多くのモンゴル固有種を含む40種類程度の魚類が生息しています。
  樹木は、スギ(フシ)、シラカバ(フス)、ハルモド、ニレノキ(ハイラス)、ポプラ(ウリアス)、ヤナギ(ボルガス)、サクラの一種(ヤラガイ)等々50種類以上が、果実はブルーベリー(ウヒリンヌド(牛の目))、グズベリー(ハド)、クランベリー(アニス)、松のみ(サマル)等々が自生しています。

日本からモンゴルへのアクセスモンゴルへのアクセスは空路がメイン。
 夏季観光シーズンには、MIATモンゴル航空が東京/成田、大阪/関西からウランバートルへ直行便を就航。
  わずか日本とモンゴルは、直行便ならわずか4時間台のフライトです。

観光・テルヒーン・ツアガーン湖はハンガイ山脈に源を発する北テルへ川や南テルへ川の流れが火山の溶岩に塞がれてできた湖である。火山の南側に位置し、長さが16キロ、幅410キロ、深さ約20メータ。景観のすばらしいところで、水鳥多数生息している。
また、湖から流れ出ている水量豊なソマン川は、チョローと川に合流する。ちなみに、チョローと川は(作家の開高健氏がイトウを釣った川)淡水の鮫と言われているイトウがたくさんいる川であ る。


ホロゴ火山はタリアト郡の中心地付近を流れるソマン川の北側に位置し、数千年以上前に活動をやめた死火山。海抜2240メータ。火山の直径は約200メータ。噴火口の深さは100メータで、今は水をたたえている。過去に2度の噴火があ ったため、二つの噴火口がある。この火山には小氷河や洞穴などの景観が美しいところがたくさんあ る。松かさ、野生の果実も多量に生育している。
ツェツェルレグ町からタリアト郡に向かって20キロほど行ったタミル川のほとりに見える高さ16メータほどのタイハルと言う巨岩があ る。