2003年に一つの自然遺産が登録されました!
他ユネスコに申請中の
8つの遺産たちとともに紹介します。

ワールドカルチャーガイド「モンゴル」より抜粋させてもらいました。



オルホン谷の考古・歴史的史跡
(文化遺産候補)

ハンガイ山脈麓、オルホン川に面した
ウブルハンガイ県とアルハンガイ県にまたがる一帯の史跡群。
モンゴル帝国の首都「カラコルム遺跡」
とその跡地に立てられた「エルデニ・ゾー寺院」
1760年創建で医療所を兼ねた「ツゥブケン僧院」
8~9世紀のウイグル国の城郭都市跡「カラ・バルガスン遺跡」
8世紀半ばのチュルク国最盛期を築いた為政者兄弟を顕彰した
「ビルケ・カガンとキョルテギンの石碑」。









ツァガーン・サラの岩絵
(文化遺産候補)

バヤンウルギー県のアルタイ・タブン・ボグド国立保護公園内に
点在する、岩石に描かれた約一万点の素描。
新石器時代から青銅器時代(80003000年前)の狩猟や
戦闘の様子が遠近法を用いた躍動感あふれるタッチで
表現されており武器の発展の時代経過なども読み取れる。



コイト・ツェンカーの洞窟壁画
(文化遺産候補)

ホブド県にある二万年前の旧石器時代に描かれた洞窟壁画。
線刻でやや抽象的だが、ライオンや象などが描かれており
当時の気候環境や生態系、人々の行動範囲が推測できる。
フランスの世界遺産「ラスコーの壁画」より古いものでもある。

アマルバヤスガラント僧院と
その聖域の文化的風景
(文化遺産候補)

セレンゲ県にある1737年にジェプツォンダンバによって建てられた、
現存するモンゴル国内最古の寺院。周囲は仏教伝来以前の原始宗教の
聖地で3~7世紀に奉納された玉石が置き捨てられている。



オブズ湖盆地
(自然遺産候補)
2003年に登録!!!!

オブス県のオブス・ノール盆地厳正保護区にあり、
砂漠・草原・タイガ(針葉樹林)・ツンドラ・氷河といったさまざまな
地理環境が凝縮されている。湖に暮らす生物間には
食物連鎖を伴わない独自の生態系が成立している。









大ゴビ砂漠
(自然遺産候補)

中国内モンゴルへと続く世界最北の砂漠ゴビのうち
ゴビアルタイ県、バヤンホンゴル県、ウムヌゴビ県にまたがる
大ゴビ厳正保護区。実際にはサクソールという低灌木が茂る礫地が
主で必ずしも砂漠だけではない。乾燥地帯としては世界的にも
希有な固有主も含む多様な生態系がある。









ゴビ・ゴルハン・サイハン砂漠の化石発掘地
(自然遺産候補)

ウヌムゴビ県にあるゴビ・ゴルハン・サイハン国立保護公園内の
ヘルミン・ツァブやバヤンザクでは約6500万年前まで
生息していたといわれるタルボサウルス(肉食恐竜ティラノサウルスの
仲間)などの骨格化石や世界的にも珍しい卵の群集化石が出土している。









フブスグル湖とツァータン族の
シャーマニズムのある生活風景
(複合遺産候補)

フブスグル県のフブスグルノール国立公園にあるモンゴル最大の
淡水湖であるフブスグル湖と狩猟とトナカイ遊牧で暮らす少数民族
ツァータン族のシャーマニズムに根ざした生活景観。
トナカイ遊牧は騎馬民族より古い遊牧様式で北欧スウェーデンの
世界遺産「サーメ人(ラップ人)地域」が同様の文化を継承している。



モンゴルの聖なる山々
(複合遺産候補)

トゥブ県、ウランバートル南部のボグド・ハーン山、ボルハン・ハルドン、
オトゴン・テンゲルの三山。ボグドー・ハーン山は首都ウランバートルの
南面に位置し街の発祥地となった山で、ボグド・ハーン・ウル厳正保護区に
指定されており、マンジュシュリヒード廃寺がある。