Windows10仕様のデスクトップパソコン購入を依頼された。近隣の家電量販店では、今やメーカー製のデスクトップパソコンは置いていない。ex、KOUZIRO、Mouseのオーダーメイド、個人としては食指をそそがれるが、PCを扱いなれていない他人様に勧めるのには躊躇する。結局、Lenovo directで注文した。DELLと散々迷った。後に起こった事態を振り返えると、多少値が高くても、まだしもサポートがしっかりしている日本のMouseの方がよかったかもしれぬ。カスタマイズ?に2週間かかり、遥々中国から空輸で到着。

さっそくセットアップを手伝う。Windows10のセットアップは程なく終了。ところが、Officeでつまずいた。セットアップしようとしたところ、30日のトライアル版だとか言ってくる。そんなはずなかろう。銀色の覆いを10円玉で慎重に擦って現れた、老眼の身にはそれでも十分には判別が怪しい小さな英数字が刻印された、安物の当たり籤のようなカードには、Office Personalと書かれてある。レンタル料を払い続けなければ使えなくなるライセンスですらない、半永久的に使用できるやつのはずである。よもや30日の試用版であるはずがない。注文した際には、小さなスマホの画面で何度もOfficeプリインストールという文字を確認し、隣の商品のプライスに相当の金額が上乗せされているのを確認したはずだ。これでは詐欺同然ではないか。嫌な予感がする。とにかく、Lenovoのサポートに電話。土曜日でよかった。脅しのようなメッセージがパソコンに表示されるのを告げ、Personalというのは、これ以上お金を払わず、半永久的に使えるライセンスではないかと畳みかける。電話口の女性は、左様でございますと動じる気配はない。そして、お客様、Microsoft Accountはお持ちですかと反撃される。何だ、それは。今までXPで動くOffice2003が入ったDELLを使ってきたんだぞ。DELLごときをこれだけ生き延びらせてきたのは見上げたもんだ。そんなアカウント持っているはずないじゃないか。OfficeはMicrosoft Accountでないとセットアップできないことになっております。何だ何だ、いつからそうなったんだ。こちとら、最近は中古パソコンしか買ったことはないんだから、セットアップなどという、うきうきどきどきすることする体験は久しぶりなんだぞ。知るはずないではないか。それでは、そのMicrosoft Accountというものの作り方から教えてもらえますか、猫なで声で下手に出る。君子豹変するというもんだ。左様でございますか。

それでは、アカウントの作成を立ち上げ、いろんな個人情報を入れてとか、進まんではないか、全然進まん。どうも合点がいかないという風の電話口の妙齢のご婦人から、お客様の環境はWI-FIにつながっているでしょうかという声が聞こえる。そんなものはない。何しろ今まで、このパソコンでネットサーフィンなどやったことはない。スマホをお持ちなら、ネットで必要なことは、一応の用は足ります。毎月のお金もかかるし、どうしても必要かどうか考えていきましょうと、ここのオーナーには極めて良心的な対応を取ってきたのだから。確かに、今までだって、プロダクトIDの認証はネットでやってたんだっけ。WI-FI環境などあるのが当たり前の世界で、どっぷり浸かってきたのですっかり腑抜けになっていた。失念してしまっていてどうする。やあ、失敬、失敬と言うわけにもいかず、一計を立てる。WI-FIはないのですがスマホはあるので、デザリングしてみますねと冷静を装う。だが、焦る。いきなり、電話口の女を待たせてデザリングなどと。そんなこといつもやっているわけじゃないんだぞ。これが相手が彼女だとかなりなピンチだ。そうでないのが、せめてもの救いだ。デザリングってこれでよかったっけ。つながっているような、そうでないような。とにかく、彼女の誘導により操作の歩を進める。画面がぐるぐる回っているだけで一向に進む気配がない。気が小さいだけに、電話口で無言状態が続いいているのに耐えられない。PCのオーナーのスマホの回線は、大見得切ったのはいいが自社回線の実用化がなかなかままならぬ某Mobile。おまけに、巨大docomoの各々方からも、ここはまるで谷底のような地で、電波状態が悪いと言われている。スマホを窓の外にと手を伸ばしたが、こんなことで状況を打開できるはずがない。ええい、自撮り棒でも用意しておけばよかったと思ったが後の祭り。最後の手段。電波使うのが惜しくて、隠し持っていた我がスマホを取り出し、別のスマホでデザリングを試みることを電話口で告げる。電話の先ではどんな顔をして待っているんだろうかなどと想像するのは余りよろしくはない。せめて、相手は美人なのかしらんなどと想像していた方が精神衛生上よろしい。おお、動き出したではないか。ぐるぐる回るのを止め、次の画面へと続いていくではないか。同じ格安スマホとは言え、回線が違うとこうも違うのだ。勝私は勝ち誇った。生年月日を入れてようとすると、どういうわけだか、10から下へ数字がスクロールしない。正しい生年月日が入らないのですが、ここはテッキトーでいいですかね。はい、左様でございます。相手の口調が投げやりになってきているような気がするが。いやいや相手はプロだ。そんなはずはない。今のうちに進めや進めと、次へ、次へとクリックする。しかし、ここまでの道のりが長かったためか、随分、長いこと入力画面が続くように思えたのは気のせいか。彼女には黙っていたが、PCのタスクバーのアイコンに見慣れる飛行機の絵が出ていたのが気になっていた。それが、今は地球儀に変わっている。私が知る限りでは、これでも接続は保証されていないはずだが。ふと頭をよぎった。最初やっていたのはデザリングではなく、ペアリングではなかったのか。なまじ半端な知識があるのは、いざという時に失敗する。これは、ぜひとも某Mobileの名誉のために書き添えておかなければなるまい。Microsoft Accountが出来上がり、Windows10をMicrosoft Accountでログイン。さて、認証IDを入れてと思ったところ、何だかすっと次へ進み、インストールが完了した気配。そんなはずがないと思い、起動したWordがトライアル版から変幻したのか、何度も再起動を試みるが、どうやら挙動に不審な点がない。怪訝な次第になりましたがとスマホの先にいるレディーに伝えるが答える気配はない。どうやら、余りに長く待たせてしまったので怒らせちゃったのか。ごめん。礼くらい言いたかったのに。終わった。どうやら終わった。

切れてしまったようですねなどと、落ち着き払ってほっと一息していると、何やら〇〇様、〇〇様とかすかな叫び声のようなものが聞こえてくる。どうやら、その小人の声の主は、固定電話の子機の先のようだ。しまった。LenovoのHPにはスマホからはフリーダイヤルが使えないとあったので、固定電話からかけていたんだっけ。デザリングだなんだと、スマホをとっかえひっかえしながら、起ち上がったWordに不審の念を抱き、何度もその挙動を疑っている間に、すっかりそのことを忘れてしまっていた。目の前のスマホに話しかけても答えてくれるるはずがなかった。健気にもじっと待ち続け呼びかけてきてくれていたご婦人に合掌。これが彼女なら、男冥利につきるというものか、あるいは、ビンタくらって張った倒されていたか。顛末を話した。今回の対応がどのようであったか、後程、メールでアンケートを送らせていただいてよろしいでしょうか。もちろん。今聞いてくれれば、愛してるよと言ってしまうのに。でも、さっき作ったOutlookメールにですか。今後もGmailしか使わないだろう。メールアプリは使わないので、そのアンケート目にすることはなかろう。ごめん。何で今聞いてくれないの。

なお、こういったカスタマーサポートは、一か所のサポートセンターで集合して電話を受けているわけではなく、自宅で内職のように請け負っていることもあるようだ。かえすがえすも申し訳ないことをした。このBLOGを読んで心当たりがあるLenovoサポートのお仕事をしている素敵な女性よ、周りに当たる人もなく、家庭で旦那に八つ当たりしたり、やけ酒飲んでいたりしていないだろうか。当たる相手もおらずやけ酒も飲めない、麗しい独身女性であったならば、至急連絡請う。慰めてやらなければならない。

こうしてインストールされたOfficeであったが、すべからくして、再び苦難に見舞われることになった。


via SamSon's Diary
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