* 半夏のひとやすみ * | ☆光のかけら☆ 乱・らん

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ある日、知る
こころに色があることを
言葉に色があることを
音楽に色があることを
時間に色があることを
わたしに色があり
わたしの名前に
ことだまがあることを

*BLEACHの色彩*に
彩られた
言の葉*言霊*花鳥風月
に触れてください

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忘れ物を取りに帰ったら

人影のない庭の陽だまりに

懐かしい思い出が溜まっていた







夏の暑い盛りがやってくる前に
この日までに田植え仕事を
終わらせておくこと
といわれてきた日があります
夏至から十一日めの
半夏生はんげしょうの日です



昔は半夏半作といって
半夏生を過ぎても田植えが終わらないと
秋の稲の収穫が半分になってしまう
という縁起のわるい
言いならわしまでありました
田植えはきつい仕事で
しかもいまのような
田植え機がありませんから
お互いに手伝い
助け合って行っていました
裕福な農家などは
田植えにたくさんの人手を雇ったそうです
そして無事に仕事を終えたら
お疲れ様の意味を込めて
その田んぼの主から手伝ってくれた人たちへ
半夏生の日にうどんが
ふるまわれる地方もありました
ちょうど稲の田植え時は
麦の収穫したてのころです
とれたばかりの小麦粉で打ったうどんは
いっぱい汗をかいて働いたあとで
どんなに美味しかったことでしょう

半夏は
そんな時分にひょろっとした細長い姿で
花 (肉穂花序にくすいかじょ )をつけます

【  肉穂花序  】
肉厚な花軸のまわりに
びっしりと小さな花が密集したもの


夏至というと
暦でちょうど夏のまんなかにくる季節であり
そのころに開花を迎える花だから
夏の半ばで半夏と名づけられたそう
田植えを済ませる目安といえば
農家にとっては一大事で
農事暦として用いられる七十二候にも
半夏生ずという季節があるほどです


【  半夏  】
筒のようになった葉 (苞 )のなかに花や実がつきます
開花時期は五月〜八月
苞*ほう からひょろりと長く伸びているのは
花軸の先の付属体
サトイモ科
生薬は
つわりに効くとも
和名をカラスビシャクといいます


花の時期に掘り起こして
球茎の外皮や根っこをとり
水洗いして日干しにすると
それが半夏と呼ばれる生薬になるのですが
畑に繁殖すると
こまった雑草に
それでヒャクショウナカセなんて
別名もあるくらい
とはいえ球茎をとってきて薬用として売れば
ちょっとした小づかいになったことから
ヘソクリとも呼ばれたとか
人間の都合で持ち上げられたり落とされたり
花にしてみればいい迷惑なあだ名です
また
少々ややこしい話なのですが
半夏と名前が似た花で
半夏生の時期に咲くから
半夏生草はんげしょうそう
ドクダミ科
開花は七月ごろ
葉は半分にとどまらず
全面まっしろに
花が散るとまた緑に戻ります
別名、片白草*かたしろぐさ

という花があります
白い小さな花と
緑がしだいに白くなる不思議な葉の持ち主
その半分白い葉が
半分だけお化粧をしたようだから
半化粧だという説もあるようです





つつがなき雲つぎつぎに半夏かな

広瀬直人  (ひろせ  なおと)

1929年〜       俳人
飯田蛇笏、飯田龍太に師事し
俳誌『雲母』に参加
句集『風の空』で蛇笏賞を受賞


半夏生に雨が降ったら
大雨が続くといわれますが
そんな時期に空を見上げると
雲がゆうゆうと漂っていて
ほっとするような晴れた青空が
そこに半夏がすうっと伸びている情景の
なんとものどかな句です

麦の刈り入れや
田植えを終え
農家が一息ついて
休むこととされるのが半夏生
そこには仕事をひかえて家ごもりし
田の神さまに豊作を祈る
慎みの日という意味もあります
ちなみに半夏雨とは
また一説によると
田植えが済んで農神さまが
天へ帰る雨だといいます



🌱📖
奥州の南部には
字の讀めない者に讀ませるやうに
で書いた暦がある
禿頭に濁りを打つて半夏はんげと讀ませる
と言つたやうな話
銭形平次捕物控  :  071  平次屠蘇機嫌
📖
野村胡堂

半夏生はんげしやう早や近からし桐の葉に
今朝ひびく雨を二階にて聴く
白南風📖北原白秋
📖🌱
こんばんは✨✨✨✨
花の声🏵に  触れて下さって
ありがとうございます
ニコニコ
乱蔵🌱のひとやすみ🎐は終わり
来週は久しぶりに外勤の一週間と晴れ
みなさんも熱中症に気をつけて
小さな笑顔🏵に出会って下さい
おねがい
イラスト画像
Pinterest   より  お借りしております






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