* 十日余りの月 * | ☆光のかけら☆ 乱・らん

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ある日、知る
こころに色があることを
言葉に色があることを
音楽に色があることを
時間に色があることを
わたしに色があり
わたしの名前に
ことだまがあることを

*BLEACHの色彩*に
彩られた
言の葉*言霊*花鳥風月
に触れてください

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ🌓キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ






「さて、どうしようか」
僕は
どこへというあてもなく
海沿いの道を引き返した
すると
『仏蘭西料理朗月楼』
という看板を出した和風の大きな門が
岬の鼻に建っているのが目に飛び込んできた
来るときは気が付かなかったが・・・・・・
僕は
ぼんやりとした明かりに照らされた
その古風な門をくぐって
細い坂道を上っていった
崖の上に
まるで展望台のような駐車場が
しつらえてある
車を停めると
もう夜色の降りた海が一望され
崖下から冷たい海風が吹き上って来た
客は
その夜
僕たちだけしか居なかった
駆け落ちの密会のように
しめやかな夕食だった

🌓運命  Lunar  Destiny     林  望🌓








十日余りの月
とおかあまりの月




十一日めの月のことを
十日余りの月といいます
また二十一日めの月は
二十日余りの月と呼びます

それなら九日めの月は
十日足らずの月
とでもいうのかと思ったら
そんな名前はないようです

🌓📖
九日の月がそらにかかっていました
そしてうろこ雲が空いっぱいでした
うろこぐもはみんな
もう月のひかりがはらわたの底までも
しみとおってよろよろするというふうでした
その雲のすきまからときどき冷たい星が
ぴっかりぴっかり顔をだしました
宮沢賢治 「月夜のでんしんばしら」より
📖🌓
月夜の電信柱    藤城清治 作


うろこ雲も
星も
まるで生きているように描かれています
これは月夜の晩に
でんしんばしらが行進する童話の冒頭
人の目を盗んで
こっそりと物たちが動きだす話は楽しい
物にも魂が宿っており
万物には神性が具そなわっている
というアニミズムの世界観は
賢治の童話によく親しみます
夜中に歩きだすでんしんばしらは
どんな連中かというと
行進のときにこんな歌を
歌って聞かせてくれます


むらさき音符
ドッテテドッテテ、ドッテテド、
でんしんばしらのぐんたいは
はやさせかいにたぐいなし
むらさき音符


この
「ドッテテドッテテ」
なんとも間の抜けたリズムは
読んでいるうちにいつのまにか
脳裏にこびりついてとれなくなります
世界中のぐんたいが
これぐらいのんきだったらいいなあ
と思います
ユーモラスで
まぬけで
のんきで
真夜中にこっそり線路沿いを散歩する以外は
ずっと大人しくしてたらいいと思います

🌓
こんばんは✨
乱蔵🌓です
 光のカケラ☆に
触れて下さって ありがとうございます
照れ
上弦を過ぎ満月🌕へと満ちていく月
こちらは雨模様となり 見えませんが
みなさんのところでは 微笑んでいるのでしょうか
今宵も素敵な夜⭐️となりますように
お願い










キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ🌓キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ