碧のいろ
一塗り
紺色・こんいろ
紺
は藍染めの色
濃いなかにも、かすかに赤みを含んだ青色をいいます
飛鳥時代には中国から伝来しており
位階制では五位の色で
深縹・ふかきはなだ
と呼ばれました
室町時代以降は庶民の色として多用され
江戸時代には染物屋は紺屋と呼び慣わし、染色業の代名詞になりました
紺屋のあさって
というのは約束が当てにならないたとえで
紺屋の白袴
は他人のことに追われて自分のことはかまっていられないことを表わすことになったくらいです
ちなみに、美しく濃い色が
禁色・きんじき
として使用が限られるなかにあって
藍染めだけはどんなに濃く染めても、おかまいなしでした
これは藍染めに虫よけ蝮・まむしよけの効果があるのとされていたことにもよります
人には紺が似合う人と黒が似合う人がいる
と言った友人がいました
私は紺派だねと彼女は言いましたが
そうした目で見ると、案外紺派は少なく
女性は特に、若い学生のようでと敬遠する人も多いようです
しかし紺という色は人を端正に清潔に見せてくれる魔術をもっています
黒ではフォーマルに、またはクールになりすぎるところを
紺は適度に中和してくれます
その魔術を使って何度切り抜けてきたかわかりません
これを着ていれば安心の紺なのですが
安全だと思いすぎるのもまた危険です
常に我が身を振り返り、年を取っても紺が似合う人間でありたいと思います
シーニー・濃い青=碧
QunQunメンバーです
みなさん 素敵な夜を