認知行動療法 | 今日もいちにち生きました

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2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

認知行動療法に興味を持ち始めてから1年ほどになります。

調べたり、自分の経験からもこの考え方は間違っていないな

と思うようになり、最近改めて関連本を大人買いしました。

 

今度の日曜から富山に旅行するのですが

移動時間が長いのでその間を利用して読むつもりです。

 

ポジティブシンキングが大事!なんてことがよく言われますが

人間、いつでもポジティブでいられるわけはありません。

 

親や配偶者が亡くなった時、ポジティブで入られますか?

 

喜怒哀楽があって当たり前なんです。

ある環境下においてネガティブな感情が沸くのは極めて自然なことです。

 

問題は不安や恐怖が体に悪影響を及ぼすほどになっている状態になっている場合。

これは認知の仕方に歪みがあるんですね。

それは正しく矯正しないと苦痛が増すばかりですし

人生を台無しにしかねません。

 

がん患者はこうした状況に追い込まれている場合が多いのが実情だと思います。

 

治療は長引きますし、その終わりも見えません。

治療中は耐え難いほどの苦痛を伴います。

 

さらに経済的にもダメージを受けますから、

回復の見込みがあったとしても、生活の不安は消えません。

 

まさに四面楚歌の状況下です。

その中で精神を健康に保つのは努力が必要です。

 

私がそんなことを考えている中、ある精神科医に教えてもらったのが

認知行動療法というものでした。

 

簡単に言えば認知と行動を変えることで辛い感情を軽減しようとするものです。

1960年代にアーロンベックというアメリカの精神科医によって唱えられました。

 

うつ病の対策として薬物投与と休養が第一とされています。

 

認知行動療法では、活動量の低下はさらなる気分の落ち込みを招くとされます。

 

薬を飲みながら布団の中でじっとしている、というでは改善しません。

 

活動量を増やす→物事を肯定的に捉えるトレーニングをする→悪環境に当たってもくじけない心を作る

 

薬と布団から行動と感動の生活へ。

 

私は、還暦手前のがん患者ですが幸いなことに何とか動ける体と好奇心があります。

 

この二つがあれば行動をするには十分です。

 

好奇心が舵を取り体が動くエネルギーです。

 

私が、暇を見つけては旅行計画を立てているのも闇雲にというわけではなく

一応、認知行動療法の理論を意識しています。

 

それを意識するのとしないのでは、同じ旅行であっても得られるものに

大きな違いが出ると考えています。

 

今後の人生をがんによってズタズタにされるのを防ぐ、

あわよくば健常者健常者であった頃よりも豊かなものにしたい。

 

ファンタジックな考えかもしれませんが

少なくとも今後をどう生きていくかを考える上で

大きな指針となる療法だと捉えています。

 

 

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