31歳の夏。


実家の母から携帯がかかってきました。



『すごくいい条件のお見合い相手がいるのよぉぉ音譜

世田谷に住んでて、麻布大学出てて、次男で、銀行マンで、お父さんは大手企業の役員よぉ音譜

しかも、お兄さんはすでに結婚してて、大学教授みたいよぉ音譜

おばあちゃんが仲良かった人からの紹介だから、間違いないわよっ。

あんたもいい歳なんだから、こんないい条件の人なんてなかなか見つからないわよ!!

お見合いしなさいっ!!



その当時、私には7年付き合っている彼氏がいました。

もちろん、私の両親にも3回くらい会わせたこともあり、付き合ってるコトも両親は知ってました。


彼は、派遣先で知り合った7歳上のとても優しい彼氏でした。


もちろん、結婚を考えたことも何度もあります。

彼も、結婚を考えてくれてました。


でも、うちの親は、最初から彼との結婚には反対ダウン


それは、彼が一人っ子で、専門学校卒で、彼のお父さんの兄弟が全員糖尿病だから‥汗


っていうか、そんなくだらないコトで反対するなよっていう感じではありますが。。



彼も、反対されてることは知っていて、私と結婚するには『もっと貯金を貯めて、もっと上の地位になってからでないと、お嫁さんに下さい』って言えないと思ってたみたいで。


つきあい始めの頃、そのままの勢いで結婚しちゃってれば良かったのかもしれませんが、付き合いが長くなればなるほど、な~な~にもなってきて。

彼も、カッコつける時期をすぎて、本音を語るようになり。


『結婚しても、子供は難しいなぁ。

せいぜい1人がMAXかな。

正直、俺、稼ぎあんまり良くないし。

結婚後も、共働きで働いてもらって、半分負担してもらわないと、

正直、暮らしのレベル下げることになる』



私は、別に贅沢な暮らしをしたくて結婚するわけではなかった。

もちろん、お金お金は、あればあるほどいいとは思うケド。

ただ、一生一緒に暮らして行きましょうっていう時に、最初くらいは『俺が守る!』とか、『俺についてこい』的な強がりは見せてほしかった‥。


それと、一番ひっかかったのは、『子供は難しいなぁ』っていうひとこと。

私は、子供がいる暖かい家庭を作るのが夢だった。

そして、絶対に譲れないのは、兄弟を作ってあげること。


私自身、妹がいる。

彼は一人っ子だったので、あまり不自由を感じなかったのかもしれないけど。

やっぱり、親が二人とも亡くなった時に、兄弟がいることは何よりも力強いことだと思う。


そんなこんなで、彼に対し、『ちょっと違うかも』って思い始めてました。



30を過ぎ、いつまでも結婚すると言い出さない娘にシビレを切らしたせいもあるのかもしれません。

親は、私に彼がいるのを知ってて、あえてお見合いの話を持ってきました。


ちょうどその時、彼氏との沖縄旅行の帰りの車の中でした。



私『お母さんが、お見合いしろって』


彼『いいんじゃん?してみれば?』




彼の言い分としては、そのままお見合いを断って、自分と結婚してから、後から『やっぱりお見合いしとけばよかった』とか言われたくなかったらしいです。

それか、本音のところで、『自分が勝つに決まってる』っていう自身があったのかもしれません。



彼の一言をきっかけに、私はお見合いすることにしました。


そして、お見合いするからには、お付き合いしてる人がいるっていうのは、相手に対して失礼だから‥ということで、7年間付き合った彼氏ともピリオドを打ちました汗

彼氏は、めちゃめちゃ焦り、泣きついてくれましたが、このままダラダラとつきあっていくのも、自分自身嫌だったし、仮に、私と結婚したとして、彼が私の両親(特に母親)&妹から常に嫌味な扱いを受けるのもかわいそうだなと思ったので、泣く泣く私も別れを決めました。


今、考えると、この選択は、本当に間違っていたと思いますが‥。