コロナ禍になって気づいたこと
2020年に発生した新型コロナウイルス感染拡大によって世の中のすべてが停滞しました。
私もセミナーや講座の中止を余儀なくされ、一年以上たった今でもオンラインに頼る日々です。
自分では2020年を飛躍の年と位置づけ、セミナーや講座の全国展開を図ろうと計画していた矢先の出来事だったので、新型コロナウイルス感染拡大はかなりのダメージとなり、モチベーションも低下してしまいました。
「私が意を決し、全国に活動の場を広げようというこの時期に限って、どうしてコロナなの!?」という思いに駆られ、自分の置かれた状況を恨み「なんて私はアンラッキーなのだろう」と感じてしまいました。
しかし、しばらくすると誰とも会えない時間や仕事ができない時間が私にとって「何かを生み出す時間」になるということに気がついたのです。
普段、忙しくしている私には、これまで自分がやってきた仕事の総括や将来の展望をゆっくりと考える時間も余裕もありませんでした。
図らずも、今回のコロナ禍によって空白の時間ができたことで、今まで自分が多くの皆さまにお伝えしてきた理論やメソッドに関して、じっくりと再考察する機会を得ることができたのです。
そしてその時、最初に私の脳裏に浮かんだのは「開運メイク」のことでした。

「開運メイク」がいつごろから始まったかは明白ではありません。
しかし、私の顔相の師匠である藤木相元氏は既に1990年代後半には「開運メイク」を提唱していました。
先生は1998年には女性雑誌「Grand Magasin(グラン・マガザン)で『運命に勝つメイク』というタイトルで開運メイク法を紹介しています。
それから約20年、今では顔相見や人相見だけでなく、風水師やメイクのプロ達も開運メイクを独自の理論で提唱していて、ネット上ではたくさんの開運メイク法が紹介されています。
とは言っても、いま巷間でいわれているこれらの開運メイク法は多少の理論の違いはみられるものの、ほぼ同一といっていいと思われるのが現状です。
例えば「恋愛運アップにはピンク色のアイシャドー」「仕事運アップには眉山をしっかり描く」とか、色や形で目的別の運気を呼び込もうとするものが定番のようになっています。
実のところ、かくいう私の開運メイクセミナーや講座でも同じような理論を提唱してきました。
それは、師匠の藤木相元氏からの教えがそうであったので、それを何の疑いもなく信じて修得してきた結果によるものでした。
私はこれまで100回以上の「開運メイクセミナー・講座」の開催、のべ2000名に「開運メイク」とその実践法を提唱してきました。
しかし、提唱すればするほど、実はこの理論に段々と矛盾を感じるようになってきていたのです。

私が最初に持った疑問は「そもそもアイシャドーやリップ、チークの色や眉の形を変えることで本当に運気アップができるのか?」ということでした。
そんな疑問を抱いたきっかけは年配の受講生からの切実な言葉でした。
「先生、今日のセミナーは大変役に立ちました。でも、歳をとった私にはいくら金運アップには赤のリップがいいと言われても派手過ぎます。今までは地味目のリップを塗っていたので違和感だらけです。だけど金運アップのためには頑張らないとダメなんですよね!」
確かに彼女の顔を見ると、おとなしい雰囲気で赤いリップは似合いそうもありません。
私からみても赤いリップを塗ったら唇だけが目立ち、彼女の言う通り違和感があると感じました。
そのとき、私は本心では違う気持ちを抱いていたにもかかわらず「大丈夫!そのうち慣れてきますよ。続けていけば金運アップになりますよ!」となんとも無責任でいい加減なアドバイスをしてしまったのです。
そんな私のアドバイスもあってか、彼女は金アップのために赤いリップを塗り「これで金運アップするんだわ!」と自分に言い聞かせるように帰っていきました。
それからしばらくたって、また彼女と会う機会がありました。
彼女の唇には赤いリップではなく、品のいいコーラルピンクのリップが塗られていました。
やはり、自分で似合わないと思うメイクは継続できないものです。
彼女になぜメイクを元に戻したのか聞いてみると自分が違和感を感じただけでなく、周りからも「おかしい」「似合わない」と言われたそうです。
開運メイクの色や形の理論の根拠は、今や風水でもお馴染みになった五行色体表や八方位の象意で目的の運気と色を合わせるといったことから発生していると思われます。
これらの理論は陰陽説や五行論などの考え方に基づいていて、それ自体は素晴らしい思想体系であり一つの哲学とも言えるでしょう。

確かに色が持つ意味合いはあるのかもしれませんが、それを開運メイクに当てはめて、単純に、そして誰でも同じように目や頬、唇にその色を塗って劇的な変化や効果があるのでしょうか!?
仮に、いいとされる色を使ったとしても自分にマッチしなかったら、今よりもっと陳腐な顔になってしまうと思うのです。
これでは、開運どころか悪い印象になってしまい運気も落ちてしまいかねません。
私は開運メイクの限界を感じ始めました。

そこで考えたのがソフィア流・開運顔をつくるマインドセットです。
ところで「開運顔」とはどんな顔でしょうか。
「開運顔」とは「いい顔で運を呼び込む顔」です。
開運顔とは、顔相学の理論から推察できるその人の資質や性質を把握して、欠点と思われる部分を補い、長所と思われる部分は伸ばす、つまり、一人ひとり違うオーダーメイド開運法であり、脳相を変える新しいメソッドです。
顔相は脳相®でもあります。
ですから、脳相を変えれば顔相も変わるのです。
良い思考になれば、良い顔になるというわけです。
開運顔を作るためには考え方を変えること、運をつかむマインドセットが重要です。
似合わないメイクをするよりも考え方を変えることで開運顔はつくれるのです。
次回からはこの開運顔を作るためのマインドセットをお伝えしていきます。
