チューリップと春ボケの花 ~5感で楽しむ初夏~
近所を散策すると、
家々の庭や玄関横の花壇に
チューリップの花を
よく見かけるようになった。
今が盛りなのだろう。
我が家の玄関にも
変わり種のチューリップの花。
随分以前ではあるが、
羽村市のチューリップ畑を
見学に行ったことがある。
広い広い何枚もの畑に
無数のチューリップが咲きそろう景色は
実に見事なものであった。
今頃
満開の時を迎えているだろうか。
小さな庭の片隅には、
紅白咲き分けの盆栽
「東洋錦」を剪定した時の挿し木苗が
大きく育ち
花をいっぱいつけている。
これだけ咲くと
盆栽と違って
ボリューム感がでて美しい。
花も緑も
一年で一番きれいな時になってきた。
「目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ」
江戸中期の俳人・山口素堂の作。
「青葉」と、
「ホトトギス」と、
「初鰹」と、
3つも季語が入った珍しい俳句。
季語を3つ並べただけで、
それがどうした、と言ったらいけない。
正確には
「目には青葉 山ホトトギス 初ガツオ」
だと言われる。
「目には」の「は」に
大きな意味がある。
この俳句の解釈は
目には青葉、を受けて
耳にはホトトギスの鳴き声、
口には初ガツオのおいしさ、
つまり
視覚、聴覚、味覚の
ヒトの持つ5つの感覚
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の
3つを動員して
初夏を感じている俳句だから
素晴らしいのです。
だから
目には青葉、でなくてはならないのだが、
字余りになっているため、
いつの頃からか
5、7、5のゴロを優先して
目に青葉、と言うようになった。
そのために
目には、耳には、口には、という解釈が
薄くなってきているのは
残念なことである。
筆者作
5感総動員の俳句
「初ガツオ カッコウ青葉 香る風」
初ガツオ・・・味覚
カッコウ・・・聴覚
青葉・・・・視覚
香る・・・・嗅覚
風・・・・・・触覚
お粗末でした。

