ファミレスの姿勢 ~接客業であることを忘れた店~
私は、
卒業後
一貫して
食品メーカーの営業に従事してきた。
だから、
人とお付き合いするのは大好きだし、
相手のことを考えることも
人よりも少しはできるつもりでいる。
先日、
2日続けて外出し、
ファミレスで食事をしたのだが、
店によって
いろいろなところがあるものだと
いまさらながらに思う。
あるファミレスのメニュー。
「自家製おぼろ豆富」 とある。
「豆富」とは
きっと日本で使われている一般的な
「豆腐」のことだと思うが、
豆腐の腐が
腐る、もしくは腐った、というイメージがあるため、
敢えて「富」の字に置き換えて
豆富と書いているのだろうが、
これなどは、
お客様の方をしっかりと向いて
考えているように思われる。
しかし、
日本人で豆腐の字を見て
腐っているものだと考える人は
多分皆無に近いだろうが、
それでもこのファミレスのこだわりが
そうさせている。
だから、
その姿勢は客に通じる。
商品の内容でも
きっとお客様のことを考えて、
期待を裏切らないように
気遣っていることだろう。
ここに
小さな信頼が生まれる。
別のファミレスのメニュー・
「たらこと貝柱のスパゲッティ」。
しっかりとした貝柱が
7つか8つ乗っかって、
たらこも美味しそうである。
「すけそうだらのたらこ100%使用」などと書いてあるが、
ここらあたりから
このメニューは怪しくなる。
普通「たらこ」と言ったら
すけそうだらに決まっている。
すけそうだら以外のたらは
マダラであったり
コマイであったりするが、
すけそうだらと比べると、
漁獲量がはるかに少ないため、
たらこといえば
すけそうだらの卵子であると思っていい。
それをことさら
すけそうだらのたらこ100%とうたうということは、
どこかで100%ではない
混ぜ物のたらこを
使っているか、
使っていた可能性がある。
でも
100%というのだから信じましょう。
それはいい。
それよりも
出てきた現物を
メニューの写真と比べてみてください。
これが
出てきた料理のそのままの写真。
ちょっとひどいと思いませんか。
看板に偽りありとはよく言うが、
少なくとも
見た目では全く別物。
貝柱がどこにも見えない。
でも、
この店の名誉のために言っておきますが、
貝柱が入っていなかったわけではない。
小さな屑みたいな貝柱だったので、
数える気がせず
何個入っていたかは分かりませんが、
でも、
何個かは入っていました。
入ってはいるのだから、
嘘ではない。
だったら、
その貝柱を
全てメニューのように
皿の周りに丁寧におけばいいじゃないか、と思うのだが、
シェフに言わせると、
皿の周りで見せると、
大きさを比較されて
あからさまにメニューと違うことが分かり、
そんなことはしづらいのだと思う。
しづらいような貝柱を使っていること自体が、
やはりメニューに嘘があることになる。
こんなファミレスで、
きっととんかつなどを頼んだら、
メニューでは2cmほどの厚さであっても、
現物はきっと
5mm位しかないものが出てくるのだろう。
こんなことで
信頼を少しずつ失っていく。
シェフなどというものは、
調理場の中で、
自分たちの利益のことしか考えない人種なのかと
やはり思ってしまう。
メニューに嘘があって、
こっぴどくたたかれたチェーン店や
デパートのレストランがあったのは
ついこの前。
それでも懲りない人は
いるものだな~と
情けなくなる
そんなつまらない話でした。


