幸運なサルスベリ(百日紅) ~コンクリートブロックのはざまで生きる~ | Totoronの花鳥風月

幸運なサルスベリ(百日紅) ~コンクリートブロックのはざまで生きる~


幸運なひまわりに続いて


今度は


幸運なサルスベリのお話。






我が家の玄関前の


道を挟んだ前の家の


百日紅が


少々時期を過ぎているけれども、


まだ綺麗に咲いている。




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まさに


百日紅の名にふさわしい色合い。




紅が輝いています。



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よく見ると


花の中には


すでに種を結んでいるものもある。





地面には、


その種が花と一緒にたくさん落ちているが、


その種が


コロコロと転がってでも行ったのだろうか、


我が家の玄関の


左側の家の駐車場では


小さな百日紅の木に


同じ色の花が咲いている。




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車とブロックの間の


わずかな隙間で大きくなった百日紅。






空間が狭くて


空に伸びようがなく、


ブロックの上で咲いている。




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車のドアに


へばりついて咲いている花もある。




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好きでこんな咲き方をしているのではない。





何しろ


これだけの隙間しかない。



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車の後方から見た様子。





前方に回ってみても


狭いことに変わりはない。




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これじゃ


車を出し入れするたびに、


枝が傷つけられて


大変だ、とお思いでしょうが、


ご心配なく。




ここの家の主は


お一人住まいの男性で、


通勤や買い物に


車は全く使われないため、


この車は、


もう何年もここに止められたまま


動いたことはない。





だから、


この百日紅も


その隙間から伸びだしてきて、


ブロックの上まで顔を出した。





その木の根元を


ご覧下さい。



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驚いたことに、


駐車場に敷いたブロックと、


フェンス代わりのブロックの


隙間とも言えぬ隙間から、


伸びだしているではないか。




こんなところから、


タンポポなどの草が伸びてきたのなら、


まだ話は分かるが、


百日紅は


草ではなく


立派な木である。





それが


こんなところから伸びているから


驚く。




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ちゃんと枝分かれをして、


大きく育とうとしているのだが、


何しろ株元を支える


地面との接触面が、


ほとんどないため、


おのずから


その幹の厚さには制限が加えられ、


多分数ミリの厚さしかとれないだろう。






木が大きくなって


自分の重みが下だけではなく、


ブロックと逆の方の


横に加わったら、


容易に根元が折れてしまうはずである。




木は


何年も育ち続けるから、


この木の幹が


ブロックをかち割るほどの力を出さない限り、


この木の生きるすべはないのだが、


残念ながら


駐車場に使われているブロックは、


普通のコンクリートブロックと違い、


削岩機でも容易には壊れない、


非常に丈夫なブロックが使われている。





木の力では勝ちようもない。




この家のご主人は


気の優しい人なのだが、


木にやさしくて


気の付く方であってくれれば、


折れる前に


つっかい棒かなにかで、


助けることができるかもしれないが、


何せ何年も車をそのままにしておき、


その間で


こんな木が育っていることなど、


あるいは気にしていない人のようだから、


最後には、


ちょっとお節介を焼く必要があるかもしれない。





こんなところに種が転がってきて、


芽をだし


大きく育ってきた


百日紅の木。





これを


幸運だと言っていいのかどうかは分からないが、


少なくとも


その生命力を大事にしてやって


結果として幸運の花になるように、


いずれ手を貸してやりたいと思う。