スズメの親子 ~この時期のヒナ~
巣作りする場所さえあれば、
やはりスズメは
繁殖力が旺盛らしい。
もうすぐ9月になろうという時でも、
こんなに幼いヒナがいる。
きっと
二番子だろう。
こんなヒナが
親にえさをねだる声は、
居間でくつろいでいる
私の耳にも良く聞こえる。
だから
カメラを構えて
しばらく撮影してみた。
羽をぶるぶるふるわせて、
喜びの表現。
犬が尻尾を振るのと
同じようなものかもしれない。
今頃こんな小さなヒナを連れてくる
シジュウカラはいないので、
スズメの繁殖力が
いかに旺盛か分かる。
与えているのは
剥き粟だから
親鳥は
一粒だけしか
食べさせられないのだが、
その一粒を
ヒナは親鳥の口から欲しがる。
巣立ちをして、
この程度の大きさになれば、
ヒナも
自分で拾って食べられるはずだが、
親から直接貰うえさは
格別。
乳離れしても
お母さんのおっぱいを欲しがる
人の赤ちゃんも
同じ心境だろう。
粟が欲しいというよりも
おっぱいが欲しいというよりも、
母親とのこの接触こそが
心の安らぎ。
親子の愛は
こうして芽生えるのだが、
スズメの親鳥は、
いつまでも子供を甘やかさない。
ひと月もすれば
きっちりと親は子離れをし、
やむなく子供も
親離れをする。
この辺りのけじめが、
小鳥たちははっきりしているが、
人は
それが難しい。
通りを人が通って
危険を感じた親スズメは、
一斉ににそこを飛び立ったが、
ヒナはその危機感が
まだない。
その危機感のなさが
またかわいい。
「なんで?」
「どうして誰もいなくなったの?」
ま、
人が道を通っただけで
危険なわけではないので、
むしろヒナの判断の方があっているのかもしれないが、
分からないのと
判断とはちがうので、
ここは何もわからなくても
親に従って飛び立つのが
身のためだろう。
何にも分からないから、
「お母さんがいなくったって、自分で餌は取れるんだい」と
粟粒をついばんでみる。
本当は
自分でも拾って食べられるのだが、
やはり
お母さんの口移しがまだ一番。
こうやって、
少しずつ大人になっていく。
もう少ししたら、
親と同じくらいに
素早く必要以上の用心をするようになる。
その時には
今ほどの可愛さはなくなるが、
その代わり、
何があっても無事に生き延びるすべを
身に付けるだろう。








