昭和記念公園散策 3/4 ~桜2種・ギョイコウ(御衣黄)とウコン(鬱金)~
ソメイヨシノの
花が終わった頃に
人知れず満開になる桜。
江戸時代の昔から、
高貴な運命を背負い、
生かされてきた花。
満開になると
花に赤い線がくっきりと入り、
八重咲きではあるが
ポンポン咲きにはならず、
清楚に咲く。
その花の名は
「ギョイコウ(御衣黄)」。
由来は
説明をお読みください。
昔からある割には、
ソメイヨシノみたいに、
群れ咲く花ではない。
この木も
1本だけ
寂しく立っており、
茂った状態ではない。
根元から1mほどのところで
双幹になっているが、
左側の幹には
キノコが生えている。
このように
キノコの生えている幹は
すでに枯死している幹。
ソメイヨシノみたいに
丈夫ではないので、
各地にちらほら見られるけれど、
ほとんどが1本だけ。
だから、
非常に珍しい種類なので、
お気づきの方は
是非見ておいてください。
色が
貴族の衣服の萌黄色に近いため、
この名が付いたとあるが、
では
「萌黄」とは
どのような色かご存知でしょうか。
念のため記します。
「やや黄色みを帯びた緑色」
「JISの色彩規格では、つよい黄緑」
「若い芽が萌えいずるような、わずかに青みがかった黄緑色」
そのような色に見えますでしょうか。
いずれにしても、
萌黄などとは
今頃使われなくなった
伝統色名。
そんな美しい名前を
内に含んだ御衣黄。
是非覚えておいてください。
さて、
もう1本珍しい桜をご紹介します。
それは
「ウコン(鬱金)」。
ウコンとは
ショウガではない。
れっきとした
桜の名前。
これも
前述の御衣黄と
血統はほぼ同じ。
だから
咲く時期や
花の形や色合いが
よく似ています。
基本は
薄い黄緑色。
満開の時には
御衣黄と同じように
赤い線が入ります。
よく見ると
緑色の花も混ざっています。
普通、
葉緑素は
葉っぱにたっぷりと含まれるので、
緑色の花は
ほとんどないが、
この2種類の桜には、
緑色が強く出る花もあって、
それだけでも非常に珍しい。
こんな珍しい桜が
見てくれる人もあまりいないところで、
ひっそりと咲いている
昭和記念公園。
今度
花見に行くときには、
「御衣黄」と
「鬱金」を
是非思い出して、
見てやってください。
最後に一言。
「左近の桜 右近の橘」 とは、
「平安宮内裏の紫宸殿前庭に植えられている桜と橘」のことを言いますが、
左近とは紫宸殿の東方
右近とは紫宸殿の西方。
紫宸殿には、
左近に桜がありました。
昭和記念公園の
桜はウコン。
お粗末でした。











