千鳥ヶ淵の桜 ~花と水の調和~ | Totoronの花鳥風月

千鳥ヶ淵の桜 ~花と水の調和~


木の下まで行って見上げる


桜の花は、


上野公園で見ようが


国立駅前大学通りで見ようが


奥多摩湖で見ようが


どこで見ても同じ桜。





花だけ見るのなら


近所の桜で十分。





ではなぜ人は


いわゆる桜の名所と言うところまで


足を運ぶのか。




それには二つの


理由がある。




その一。



海水浴に行って


誰もいない海岸で一人で泳ぐのが


何も楽しくないのと同じで、


桜も


1人で花見は楽しめない。




関係のない人でも


同じ心理の者同士が、


みんなで集まって


愛でる気持ちが楽しいから


人ごみの中に


わざわざ足を運んで花見をする。







その二。




それは


桜と背景の組み合わせが


自分の気持ちに合っているところには


足を運びたくなる。





その組み合わせが


絶妙なのが


千鳥ヶ淵。




水と


桜と


舟と人。




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水に浮かぶボートと


桜。






そんな景色が


千鳥ヶ淵の見どころ。



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頭上の桜などは


見なくてもよい。




歩きながら


お堀を見下ろせば


遠景の桜と


舟と


人と、


そしてお堀の隅には


風に吹き寄せられた


桜の花びらでできた


花筏。




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ほとんどのボートが


二人乗り。




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桜の花の下へ


ボートを漕ぎいれると、


そこは二人の世界。





そんな雰囲気を味わおうと


ボート乗り場は大混雑。


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この時期ならではの


風景です。





千鳥ヶ淵では


一切の飲食禁止。



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だから、


人がいかに多くても、


静かに


桜と水と


そして舟と人との


愛らしい風景が楽しめます。





せっかくお出でになった方のために


最後に一言。




千鳥ヶ淵の名前の由来は、


千鳥が羽を広げた姿に似ているから、と


よく言われますが、


地図を見ても


そのような形は何もなく、


私には、


こじつけに思われてならない。





もしそうだとしたら、


ではその北側に位置するところにある


牛ケ淵は


牛の形をしているかと言うと


全くそんな形はしていない。




きっと昔の


地名由来ではないかと思うが、


定かではない。




最後の一言は


名前の由来ではない。




本題に入る




千鳥ヶ淵は


なぜ


「淵」であって、


半蔵濠や


桜田濠のように


「濠」ではないのか。







淵と濠の違いを


簡単に述べます。




濠とは


土地を掘削したり


土手で囲んだりしたところに


水を引きこんで作ったもの。




淵とは


川の流れをせき止めて


そこを濠状にしたもの。





だから、


千鳥ヶ淵は


昔は水が流れていた


純粋な川(局沢川)だったのだが、


半蔵濠や桜田濠は


その川から水を引きこんで作られた


お堀なのです。






以上


花見にかこつけた


要らぬお世話の一言でした。