ヒヨドリの春 ~一輪ずつの梅の花めぐり | Totoronの花鳥風月

ヒヨドリの春 ~一輪ずつの梅の花めぐり


庭の梅の花が咲くと、


ヒヨドリの来訪が目立つ。




八重咲きの花は、


美しさと引き換えに、


蜜や


香りや


種の保存の役割などを


失うものだが、


我が家の思いのままは、


紅白の花の美しさを得ても、


蜜は失っていないようだ。




その証拠に


花が咲き始めると、


ヒヨドリの来訪が賑やかになる。




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満開の


思いのまま。




昨日の写真と


ほとんど同一だが、


一か所だけ


違うところがある。





この写真を見ただけで、


もし


昨日の写真との違いに


すぐに気が付いた方がおられたら、


これはもう


秀でた観察眼をお持ちの方と


断定してもよい。




違いは、


木の頂上部に


ヒヨドリがとまっているかいないかの差。






そのヒヨドリが


梅ノ木にやってきては、


一輪ずつの花めぐり。




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小さな花の中心部に


くちばしを刺し込んで、


一輪ずつ


蜜を吸う姿からは、


いつもの意地悪なヒヨドリを


全く想像できないほどの


けなげな姿。



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一口二口で


きっと花の蜜はなくなるだろうけど、


その限りない繰り返しが、


彼らの命を保つ。




面倒くさいなんて


言ってられない。






ちょっと休憩。



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休憩と言うより、


周りの安全確認かも知れない。




そしてまた吸う。



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ちょっと吸うのをやめて、


遠くを見つめるヒヨドリの姿の


何と品のあること。



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ヒヨドリが


こんな格好の良い一面を見せる


梅ノ木の上。




さすがにこれだけの花が咲いていると、


同じ木に


メジロが居ても


シジュウカラが居ても、


追いはしない。





ところが


そのメジロはと言うと、


梅の花の蜜を吸わなくても、


こちらの蜜液の方が


簡単に飲めて


たっぷりとあるから、


こちらばっかり。



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シジュウカラだって、


一口二口だけど、


時々蜜液を飲みます。



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メジロは、


蜜液がなければ、


花の蜜を吸いますが


シジュウカラは


くちばしが短いので、


正面から花の中に口を入れないで、


花の付け根のあたりを咥え、


おもむろに引きちぎってから


奥にあるはずの蜜をしゃぶります。




賢いといえば賢いが、


この癖のため、


梅の花の咲き始めの頃は


たくさんの花が


咲く前に引きちぎられて


下に落とされます。




でも、


自然界のなせる業ゆえ、


それは放置。





思いのままの株元から


多分実生で生えてきた、


子供の梅ノ木も


鉢上げして


初めての花を咲かせ、


今、


親株と同じく


満開。



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こちらは全部


一重咲き。





少しピンク色を帯びた花が多いが


先祖返りか新しい花か、


ひょっこりと


赤花が出てくれないかな、と


期待大の小苗。





楽しみが次代に繋がっている


春のひと時。