スズメの春 ~アツアツ相合傘~
春が来ているのは、
メジロだけではありません。
スズメにだって
春が来ています。
アツアツの
相合傘。
頭のてっぺんを
少し雨に濡らしながら、
仲良く
メジロの餌を
ちょっとだけ失敬します。
いつも
粟粒だけを食べているスズメが
こんな食べ物があることを
メジロから学習して、
気が向いた時に食べてみるのだが、
少しだけ甘くって
思いのほかおいしい。
メジロのように
主食ではないので
たくさんは食べませんが、
代わりばんこに
のどを潤します。
「おい!二人で何を食べてんだ?」と
もう1匹がチャチャを入れますが、
恋する二人は知らんふり。
「馬鹿らしくて見ていられない」。
一人ぼっちのスズメは、
強がってその場を離れていきますが、
本当はうらやましくって
ちょっと寂しい。
そんなことにはお構いなしに、
二人はアツアツの
相合傘。
雨が降ろうと
雪が降ろうと、
二人にはもう
恋の季節
春が来ています。
多分もうすぐ、
巣作りの準備を始めることでしょう。




