ヒヨドリ ~けたたましい鳴き声~
我が家の梅ノ木には、
ヒヨドリは
あまり飛んでこなくなった。
メジロのために
半分にカットしたみかんを
枝に刺していたときには、
メジロより先に飛んできて、
全て独り占めにし、
来たついでに
小鳥たちをひとしきり追い回して
帰っていく。
ヒヨドリの性格は、
昔から
人々に嫌われていたと見えて、
その命名に
よく表れている。
騒がしく
「ピ~ヨ!ピ~ヨ!」と鳴き、
果物などを食い荒らすものだから、
その姿や
色合いや
飛び方などは全く無視して、
ただその鳴き声を
そのままヒヨドリの名前にしてしまった。
そのヒヨドリが、
珍しく飛んできた。
梅ノ木の
高いところにとまって、
周りを見回すが、
餌などはない。
ヒヨドリは
我が家の水盤で、
水浴びをして帰る姿もみているので、
決して水浴びが嫌いなわけではなさそうだが、
こんな大きな鳥が
安心して水浴びできる場所が
そんなにたくさんあるとも思えないので、
メジロやシジュウカラみたいに、
毎日水浴びする、という
そんな生活はしていないだろう。
だから、
首の回りなどは
時々痒くもなる。
ひとしきり痒いところを掻いてから
おもむろに一声、
けたたましく叫ぶ。
鳴くというより、
叫ぶという方が当たっている。
この一声は、
仲間への呼びかけなのかもしれないが、
私には、
小さな鳥への
脅かしの声に聞こえてならない。
前はみかんもあったのだが、
もう君のためのみかんは
置いていない。
メジロなどと一緒に
仲良く食べれば
置いてやってもいいのだが、
ヒヨドリは
性格がそのまま出て、
決して仲良く食べることはしない。
ハトとスズメは
体の大きさがだいぶ違うが、
粟を食べさせると、
ハトは決してスズメを追うことはせず、
仲良く食べる。
ヒヨドリは
なぜ、小さな鳥と
仲良くできないのか。
自分なりに考えてみた。
ヒヨドリは
季節の渡り鳥。
時期になると
ある岬の先端に大挙して集まり、
海を越えて移動していく。
この時に
ワシタカ目に狙われて、
海面すれすれの飛行で
仲間を少しだけ犠牲にしながら、
目的地までたどり着く。
この渡りは
まさにヒヨドリにとっては
命がけのことなので、
途中餌を食べる時でも、
とても他の小鳥のことなど
考えている余裕はない。
自分が、
早く食べてエネルギーをつけ、
素早く飛んでいかなければ、
自分の命を落とすことになる。
このような
命がけの渡りを
季節のたびにしているヒヨドリは、
その習性ゆえに、
どこにいても
餌はわれ先に食べる癖がついているのかもしれない。
その癖を
安全なところで
使い分けができない。
我が家の庭で、
小鳥たちを追い回すヒヨドリは
どうしても好きになれないのだが、
ヒヨドリが大好きだという方は、
本当に鳥好きな方なのだな、と
感心してしまう。
今回は
周りに嫌がらせをせず、
ひとしきり
鳴いて帰っただけだったので、
久しぶりに
ブログに登場させました。




