粘土の花「ルレーブ・フルール」 ~花のあとりゑ・横浜~
造花と
一口に言っても、
使う材料によって
いろいろな作り方があり、
それぞれが
それなりに繊細な美しさを持つ。
ペーパーフラワー、
シルクフラワー、
パンフラワー、
ドライフラワー、
プリザーブドフラワーなど、
いろいろな種類があるが、
今日の話題は
粘土の花
「ルレーブ・フルール」。
横浜で
もう長いことその花を手掛け、
たくさんのお弟子さんが巣立ち、
花の輪がどんどん広がっている
「花のあとりゑ」。
その代表を務めておられる
堀田美智子様主催の
ルレーブ・フルール展を見に行ってきた。
1.5mほどの大作。
「花のあとりゑ」代表の作品。
ルレーブ・フルール展は
横浜は桜木町の
横浜創造都市センターで開催された。
左側手前の
円形屋根の建物が
横浜創造都市センター。
その後ろの高層ビルは、
横浜アイランドタワー。
写真右側のビルが
横浜ランドマークタワー。
東京では
どんなに高いビルでも
霞が関ビルとか
丸ビルのように
ビルというが、
横浜は、
ビルとは言わずに
タワーという。
さて
ルレーブ・フルール展会場。
中心に
スカイツリーを模した大作がそびえる。
カラフルな
花の色合いから、
モデルとなった花は、
サツキの「好月」かもしれない。
その鉢植えの手前には、
さりげなく
スミレとセキチクが控える。
ボタンやら、
ユリの花やら、
あたかも生花のような姿で
どっしりと置かれている。
これらがみんな
粘土でできた花だとは、
とても信じられない。
繊細な作りで、
粘土の気配など
微塵も感じさせない。
この壁かけは
造花であることがはっきりと分かるように作られており、
本当の花と
むしろ競っていないので、
見る方も落ち着く。
造花は
どんなに繊細に作られていようと、
生花と競うと
絶対に生花には負けてしまう。
命あるもののはかない美しさには
どんなものもかなわない。
それでも、
目を見張るほどのきれいな作りで、
驚きである。
制作技術も
ここまで来たら芸術の域に達していると思うのだが、
それでも、
日展などの芸術の世界には
このような造花のジャンルはない。
造花は
生花に似せれば似せるほど、
偽物の花ということになり、
芸術にはなりえない。
だから、
生花とは一線を画して
別の世界を作る必要があろう。
「モナリザの微笑み」に
どれほどそっくり似せようと
それは芸術ではなく、
贋作。
1万円札にどんなに似せて作ろうと、
それはしょせんニセ札。
だから
このような造花も
本物の花に似せて作ると
やはり造花の域を出ず
芸術になりえない。
だとすれば、
明らかに造花であるとわかるように作って、
生花とは違う美しさを求めれば、
ルレーブ・フルールの世界が開けるのではないだろうか。
たとえば、
地球上にはない
「天空の城ラピュタに咲く花」などを作るのも一法。
鑑賞しながら、
ふとそう思った。
秋色の花もたくさんある。
それにしても、
この写真を見て、
皆さんは造花だと思われますか?
傍で見ても
見るだけではわからない
ルレーブ・フルール。
造るのも大変だろうと
代表に聞いてみたら、
粘土への色付け、
花弁や葉の作成、
さらに細かなそれらへの着色、等々
1つの作品を作るのに、
大作だと
優に半年くらいはかかるらしい。
さもあろう、
この細かさである。
この花びらの薄さを
粘土で作り上げるなんて、
ヨクヨク根気がなくてはできない。
何か月もかけて、
1つの作品を作り上げるのは、
自分の根気との勝負であると、
代表は言う。
花だけではなく、
額入りの背景を利用した作品。
このような利用法も一理。
命のない花であれば、
枯れることがないのだから、
いつまでも散ることがない。
だったら、
命ある花のように散ってもらおう、と
花弁を一枚ずつ
散らしているところが憎い。
蓮の花だって、
こんなにたくさんの花が、
一緒に咲くところが
ルレーブ・フルールの強さ。
不忍池でも
こんな蓮の花の大群は見られない。
ボタンも菊もユリも
なんでもござれ。
豪華といえば豪華。
繊細といえば繊細。
春の花でも
秋の花でも
季節は問わない。
会場には
多分60~70ほどの作品が
展示されていたが、
いずれ劣らぬ作品ばかり。
みんな掲載するわけにはいかないので、
写りの良かったものだけを選定したが、
それでも20を超えてしまった。
読者の皆さんは、
さら~~~っとお通り下さい。
最後に、
これらの花になる前の
粘土をご覧いただこう。
この柔らかい粘土の塊が
教室の皆さんの手にかかれば、
見事な花に変身するのだから、
ただただ驚くばかりである。
ルレーブ・フルール(粘土の花)展。
ご覧の通りの
素晴らしい作品群の
ご紹介でした。





















