ちゃんこ鍋とは何? ~紛らわしい鍋物の実態~
季節が寒くなると、
暖かいものが欲しくなる。
その暖かいものの代表が
鍋物。
その鍋物の定義が
調べれば調べるほどいい加減で、
結局名前などどうでもよい、ということになる。
皆さんは、
寄せ鍋、石狩鍋、ちり鍋、すき鍋、
飛鳥鍋、お狩場鍋、げんげ鍋、しょっつる鍋、等々
どのようなものかわかりますか?
そして、
それぞれがどう違うかわかりますか?
鍋料理には、
その土地名の付いた鍋料理とか、
食材の名前がついた鍋料理とか、
数えきれないくらいの名前がありますので、
とても覚えられません。
その鍋料理。
先日両国に行く機会があり、
用事を済ませた後に
みんなで鍋料理を食べてきました。
両国といえば、
当然「ちゃんこ鍋」。
このちゃんこ鍋が、
また得体がしれない。
両国の
ちゃんこ「巴潟」。
(正確には「潟」のサンズイの右はワカンムリに与)
これはみそ味。
魚介類と野菜の鍋。
そしてこちらは
醤油味。
牛・鶏肉と野菜類。
寄せ鍋や
石狩鍋とどう違うかというと、
いくらも違わない。
大体
ちゃんこ鍋の定義があいまい。
「ちゃんこ」とは
相撲部屋において力士が作る手料理をすべて指す、のだが、
その中で鍋物を
ちゃんこ鍋と言っているだけで、
中身は問わない。
本来は
相撲で四つん這いになったら負けと決まっているから、
四足の動物肉は使わず、
二本足の鶏肉か
魚肉が主だったのだが、
いつのころからか、
おいしさと栄養を考えて
四足も使われるようになった。
ちゃんこ鍋のあいまいさが
どんどん大きくなった。
それはさておき、
アルコールもあって
仲間内で食べるちゃんこ鍋は
おいしい。
これは
串焼き鳥から、
串を抜いたものだが、
この焼き鳥はボリュームがあった。
問題は
この「さつま揚げ」。
これが
この店独自のさつま揚げだという。
薩摩生まれで薩摩育ちの筆者に言わせれば、
これは決してさつま揚げではない。
さつま揚げとは、
魚肉をすりつぶしたものを
直接油で揚げたものだから、
必ず外側がきつね色に焦げていなければいけない。
これが本当のさつま揚げ。
薩摩の名前を冠したものだけに、
店独自の揚げ物とはいえ、
軟弱な真っ白い揚げ物?を
さつま揚げなどと言ってほしくない。
中にどのような野菜類を入れようと、
すり身を直接油で揚げるから、
肌は褐色。
真っ赤な太陽のもとで育った
薩摩おごじょのように
褐色の肌をした
健康そうな食べ物がさつま揚げ。
店独自の「さつま揚げ」などと言わないで、
独自だったら、
江戸の「白粉(おしろい)揚げ」とでも言えば良い。
ちゃんこ鍋も鳥の串焼きもおいしかったが、
さつま揚げに物言いがついた
ちゃんこ屋の話でした。







