富士山と小さな秋 ~国立駅からの眺望~
JR中央線
国立駅からは
富士山が良く見えます。
今頃は
空も澄んで見通しが良くなるので、
くっきりと見えるのですが、
気温が高いと
まるで春の景色のように
霞んでしまいます。
秋なのに、
春霞がかかったような
富士山です。
でも、
やはり季節は秋。
この写真の中に
小さな秋が写っています。
余りにも小さいので、
きっと
気付かないでしょうね。
では
これではどうでしょうか。
小さな秋が2匹。
アキアカネだと思いますが、
高地で夏を過ごし、
平地が涼しくなってきたので、
降りてきたのかもしれません。
「蜻蛉(とんぼ)釣り
今日はどこまで行ったやら」
有名な歌ですが、
この歌の中に歌われている
「どこまで行ったやら」、と気遣っている子供は、
本当にトンボ釣りに行っている子供のことではなく、
じつは
亡くなった自分の子供のことを歌にしたもので、
亡くなって自分の前からいなくなったのではなく、
今日もトンボ釣りに行って
今、自分の前にいないだけなのだ、
そのうちにすぐ帰ってくる、と
亡くなった寂しさを
紛らして歌っている歌だと知ったときには、
とてもショックだったことを覚えています。
当時は、
この歌は
加賀千代女の歌だと言われ、
それで一気に彼女の歌に
興味を持ち始めましたが、
千代女の研究が進んで、
生涯に1,700余の歌を詠んでいる
その中に
トンボ釣りの歌は見つからないので、
今では
千代女作ではない、と言われています。
「朝顔につるべ取られてもらい水」
加賀千代女の
いかにも女らしいやさしさがにじむ歌ですが、
トンボ釣りも
そんな彼女が詠んだ歌であってほしいと思うのは、
私だけではあるまい。
芸術の秋、
食欲の秋、
実りの秋、
収穫の秋、
運動の秋、
読書の秋、
夏に生まれた初恋が、
秋には破れて去ってしまうという
失恋の秋、もあるそうですが、
秋にはなんでも似合います。
いろいろな秋、
あなたの秋は
どんな秋でしょうか。


