中秋の名月いろいろ ~異次元空間へ通じる穴~
2013年9月19日、
幸い
武蔵野の地は天候に恵まれ、
綺麗な月を見ることができた。
ご覧になった方も多いと思うので、
改めて
月を見てもらうのに、
たくさんの言葉は要らない。
「中秋の名月」
「月に叢雲、花に風」
期待するようなことには、
とかく邪魔が入りやすい、という例えだが、
この程度の薄雲は
むしろ雰囲気を盛り上げる。
月に
月が透けて見える様な薄雲は
良く似合う。
比較対照するものがあれば、
月の美しさも引き立つというもの。
薄雲が無くなって
月だけになると、
こんなにくっきりと冴えわたる。
この冴えこそが
名月の
名月たるゆえんだが、
このような月は
私には、
月というより、
闇夜の空にぽっかり開いた
異次元空間への穴に見えて仕方がない。
撮影方法を少し変えると、
温かみのある月になる。
以上の写真は、
光学倍率18倍の大きさで、
肉眼で見た月と
ほぼ同じように写っている。
光学倍率18倍と
デジタル倍率を組み合わせて
72倍で写すと
月はおとぎの世界から、
一気に現実の世界のものになる。
このような月を見ると、
この月にウサギがいるはずがない、と思い、
この月に
かぐや姫が帰っていったはずがない、と思う。
この倍率だと、
撮影条件を変えても、
明るいか暗いかだけ。
詠み人知らずの有名な歌、
「月々に月見る月は多けれど
月見る月はこの月の月」
この歌には、
「この月」が何月の月なのか明記されていない。
だから皆さんは、
当然中秋の名月を歌った歌だろう、と
推測で考えておられる方ばかりだと思う。
ところが
この歌の中には
「この月」は「8月」であることが
隠されているのです。
「月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」。
この歌に
繰り返し読み込まれている「月」という字を
数えてみてください。
8つの月があることに気づかれると思います。
8つの月、
つまり「8月」。
この歌でいう「この月」は
だから「8月」なのです。
勿論旧暦8月(新暦9月)ですよ。
中秋の名月を歌った
だからこその名歌。
詠んだ人が、
俺の歌だと主張していないところがまたいい。
中秋の名月は
浪漫溢れる月です。
歌も
浪漫に満ちていた方がいい。
春の花には、
「花より団子」という言い方があるが、
秋の月には
「月より団子」とは言わない。
だけど実際は
月より団子の家庭の方が
圧倒的に多かったのではないでしょうか。
名月を話題にした雑談でした。





