蝉の声 ~熱く燃える想い~
居間から
庭を眺めていたら、
天から降る
蝉の声。
今年初めて聞く
アブラゼミの声だが、
周りに木はない。
どこから落ちてくるものかと、
声のする方を探してみると、
なんとこの黒い壁が鳴いている。
そりゃぁ、どこにとまって鳴こうとも、
蝉の勝手ではあるが、
何もそんなところで鳴かなくても。
だけど、
目立つといえば目立つから、
メスが気づいてくれさえすれば、
ここには自分しかいないので、
このセミの思う壺かもしれない。
「わが胸の燃ゆる想いに比ぶれば、
酷暑も涼し武蔵野の夏」
蝉の
熱き想い。
地上に出たら
わずか1週間の命ゆえ、
完全燃焼である。
(注)
蝉は、観察飼育下ではすぐに死んでしまうために、寿命は1,2週間と言われていますが、野外では事故がなければ1か月ほど生きるという説もあります。
しかし、自然の中では同じ個体の追跡が難しいため、なかなか寿命の判断ができないようです。
ここでは、「はかない命」、という意味で俗説を用いました。
幼虫として地下生活をする期間は、種類によって異なりますが3~17年(アブラゼミは6年、17ネンゼミは17年)に達することが確認されています。


