雨のアナベルとカクテル ~利害は表裏一体~
久しぶりに、
本当に久しぶりに
武蔵野に恵みの雨。
梅雨に入った、と
予報士(私に言わせれば、天気の予想屋)が言ったとたんに
カラカラ天気が続いていた。
梅雨の雨を期待していた農家などは、
作物に被害が出始めていた。
だから、
遅ればせながらの恵みの雨には
みんな喜んだろう。
我が家の庭のドラゴンロードも
水を含んで芝生が青々。
まさに
「青龍の道」。
ところが、
功罪や利害は
いつでも表裏一体。
喜んでばかりいられないのもある。
隣の白いアジサイ
「アナベル」 と
我が家の一重のバラ
「カクテル」
まさに今、
見ごろを迎えた時だった。
雨の重さに耐えかねて、
無残、アナベル。
花を支える茎が細くて上品なのだが、、
花だけはたくさんつける。
その花弁の
一枚一枚に雨を含んではたまらない。
あるいは根元からポッキリ。
雨の後の手入れが大変だぞ、これは。
一重のつるバラの代表格、
カクテル。
今を盛りと咲いていたのだが、
雨の受け皿みたいな花の中心部に
雨をたっぷりと含んで、
花がみんな横向きになり、
そのため、
花弁の裏側にも雨を受け、
強引にめくられて、
そしてもがれる。
天を向いて咲く花は、
上からの力には比較的強いのだが、
反対側からの力には弱いのだろう。
1枚1枚、
弱い花弁から順に
もがれて地に落ちる。
もう少しだけは
幹に付いていたかったろうが、
これも自然。
土にまみれて、
大地に帰る。
何でも
功罪や利害は、
表裏一体。
はかないからこそ、
美しさがあるのかもしれない。
雨の武蔵野。








