虹色の時 ~七色に輝く風景~
居間でコーヒーを飲みながら
小鳥たちを眺めていると、
突然に
カーテンが虹色に輝き始めた。
外は快晴。
時は10時32分。
刻々と色が微妙に変化する。
青であったり
赤であったり、
緑色であったり。
カーテンが、
虹色の時を刻む。
カーテンを開けて
その色の発生源を探れば、
自転車の車輪に取り付けてある
反射板。
太陽の光を受けて、
反射光が
居間に飛び込んできている。
小学校の頃、
プリズムを使った実験で、
太陽の光を
七色に分光したことを思い出す。
快晴の日の
虹とでもいおうか。
太陽が昇るにつれて、
目に飛び込む角度が違ってくるから、
いずれ光は視界から外れる。
10時34分までの
わずか2分間に
我が家に送り込まれた
虹色の時。
意識してそこに立てば、
いつだって起こることではあるが、
思いもしない時に
ふと
輝かしい光を送り込んでくる。
虹色の時。
天も粋なことをする。







