ヤブツバキ無残 ~ヒヨドリの貪欲さ~
桜の便りもちらほらと聞かれるこの頃、
庭のヤブツバキが
開花の時期を迎えた。
蕾の姿がふくよかで、
真っ赤な花の開花が待たれる。
半年がかりで、
枝先に蓄えたエネルギーを
一気に花に注ぎ込んで、
にじみ出るような血の結晶。
そんな気がする
ヤブツバキの蕾。
桜の春を前に
はじけるような様子を呈する。
ここまで来ると、
もう開花は
あすかあさって。
筆者は
このヤブツバキを
メジロを寄せるために植えたのだが、
最初はその役目を
十分に果たしてくれた。
管理が行き届くように
2mほどの高さで
頭を止めてある。
そのメジロは、
すでに我が家の庭の住人となり、
毎日夫婦で飛んできてくれている。
今では、
ヤブツバキが咲くより早く、
梅ノ木に取り付けた蜜液を飲み、
時々こうして
梅の花の蜜も吸う。
そのヤブツバキは、
2、3日後に開花したのだが、
花が全開するのを待たず
このありさま。
にっくきはヒヨドリである。
花が咲く前に、
水浴びに来るヒヨドリを、
水浴びをするだけなら
ヒヨもかわいい、と
来るのを拒まなかったものだから、
来たついでに、
今にも咲きそうなツバキを、
片っ端から食いちぎって去っていく。
余りといえば余りの仕打ち。
やはり、
水浴びに来た時に
来るな、と追うべきだったのだろうか。
昨年までは
ツバキの木に
すっぽりと防鳥ネットを張って
食害を防いでいたのだが、
自由に咲かせると
とてもまともには開花できない。
花弁を食べるのか、
それとも
蜜を吸うために花弁をちぎるのか知らないが、
何とも無残。
しかし椿には、
このように食い荒らされても、
毎年きっちりと種ができているから、
花はそれなりの役割を果たしているのだろうが、
鑑賞するつもりの家主には
恨めしくてならない。
隣の家に咲く
八重咲きの椿には、
ヒヨドリは目もくれない。
彼らは
一目見ただけで、
その花がおいしい蜜を持っているか、
もしくはおいしい花弁をしているか、
分かるらしい。
生きるためとはいえ、
素晴らしい眼力を備えていることよと
感心するのだが、
もう少し位は
手加減をしてくれないかな。







