ブロンズ姫 ~健康的な赤銅色の姫君達~
我が家に押しかけて来た姫君。
その名を聞けば
「ブロンズ姫」だという。
姫君ならば
父や母はさぞかし高貴なお城の
城主と奥方だろうが、
母の名前しかわからない。
その名は
「朧(おぼろ)月」。
シングルマザー。
母の和名を見る限り、
日本生まれのような気がするが、
それは俗称で、
本名は
「グラプトぺタルム・パラグアエンセ」。
縮めて
「グラパラリーフ」
メキシコ出身。
だからその子は
ブロンズ姫でいいのである。
「ブロンズ姫」
2012.4.5. 撮影。
姿かたちがおかしかったので、
整えてから
小さな鉢に植え替えた当時。
押しかけ姫でも
懐に入れば
世話をしないわけにはいかない。
そんなに手間のかからない姫で、
生きる力も旺盛。
2012.5.9. 撮影。
株に力がみなぎってきた。
こうなると
大きくなるのも早い。
2012.6.17. 撮影。
伸びるに任せたら、
鉢の脇の方へ枝垂れ始めた。
なかなか素直に上へは伸びてくれない。
多肉で少々太り気味なため、
上が重くなり、
自分で自分の体を支えきれない。
小さな芽も出て来て、
この頃からブロンズ姫ではなくなり、
ブロンズ姫達になってしまった。
そして今。
完全に
ブロンド色の姫だらけである。
どこから切り取って、
独立させても、
みんな子作りのうまい姫ばかりで、
子だくさんになる。
この顔色を見てやってください。
秋口になってから、
いよいよその色が冴えわたってきた。
ブロンズというより、
分かりやすく赤銅(しゃくどう)色と言った方が似合いそう。
夏の海岸で、
健康そうに日焼けした、
若い娘の肌のようだ。
秋を迎えて
紅葉した多肉植物では無く、
夏色のブロンズ姫。
その名の通りの姿になって、
このまま冬を迎える。
メキシコ原産だが、
武蔵野の冬をもう
何回も迎えたつわもの。
強い強い姫たちである。





