あった!金木犀の実の写真 ~中国桂林にて~ | Totoronの花鳥風月

あった!金木犀の実の写真 ~中国桂林にて~


前回のブログで、


金木犀は


日本には雄株しかないため


その実を見ることはできない、と書いたところ、


当然ながら


「見てみたい!」という声が多くあり、


懸命に探してみました。





ネットでは、


探せないものはないというほど


何でも容易に探せるのですが、


金木犀の実だけは


なかなか探せず苦労しましたが、


ようやく見つけました。






公開されている写真をお借りしてきましたので、


ご覧ください。



Totoronの花鳥風月-mi1

「金木犀の実」    桂林にて撮影




大きさは


葉の大きさとの比較で、


グミか


クコの実ほどの大きさでしょうか。





熟れれば、


実の色が紫色になるのだそうです。





桂林にも、


なかなか雌株はないので、


探すのが難しいということです。






なぜ日本には


金木犀の雌株がないのか。




金木犀の雌株の


実のなり方を見れば、


何となく分かりそうです。





実のなった金木犀の雌株。   桂林にて撮影



Totoronの花鳥風月-mi2


この範囲にこの程度の実の付き方ですから、


花の数が少ないことが予想されます。






雄株の花の密集した咲き方からすると、


非常に少ないため、


観賞用には雄株だけで十分と、


当時の園芸家が思っても不思議ではありません。






更にもう一つ、


木を増やすのに挿し木がいとも簡単に根付き、


種をとる必要がないため、


金木犀には、


雌株の必要性がありません。






モンシロチョウなどには


来てもらわなくて結構と、


敢えて蝶を遠ざけ、


人が好む香りを発散しているのは、


ひょっとしたら金木犀は、


仲間を増やす手段として、


敢えて人の手を借りるために、


人の好きな香りを発し、


意識的に人の注意を引いているのではないか、と考えるのは、


考え過ぎだろうか。






動物の毛にくっついて種を運んでもらう植物や、


虫を食べるように進化した植物などは、


意識がなくても


それらの動物や虫などを


利用する方法を見出しているのだから、


金木犀が


人という動物を利用する方向に進化したと考えても、


何ら不思議はない。





さて、


そんな金木犀の 雄株の花。



Totoronの花鳥風月-mi3


よくよく見ると


オシベが2つ、


そして中心に不完全ながら


メシベが一つ付いている。





この不完全なメシベが、


自家受粉や


他の花の受粉を全く拒否するようになっていない限りは、


こんなにたくさんの花の中には、


一つくらいは結実する花があってもよさそうなものである。





自分の家の金木犀に、


花後に一つくらい実を付けたものがないか、


今年は注意してご覧になったらいかがでしょうか。





もし、


発見できたら、


これは日本を騒がすほどの話題になること請け合いです。







八重咲きに改良された梅などの木の花は、


シべを花びらに変換して八重咲きになっているので、


基本的にはシべがなくなり、


その結果結実しないのだが、


我が家の「思いのまま」は


八重咲きの花にシべが残っており、


一つか二つ実を付けることがあります。






大きくならずに


途中で落果しますが、


実がなることもあるという証明ですので、


今年は


金木犀の木に


絶対に実がならないかどうか、


確認してみたいと思います。





もし一つでも実がなったら、


今年一番の


ビッグニュースになることでしょう。