JR中央線の特徴 ~ご存知ですか?「パンタグラフ」~
7月1日 今日は富士山山開き。
地下鉄「銀座線」で
硬い話になりましたので、
もう一つついでに
鉄道の話。
写真はJR中央線。
(最初、知らずに写真は武蔵野線205系を掲載していましたが、
これが最初に掲載した画像。武蔵野線205系の電車が中央線を走っています。
なぜかは読者のコメント欄をご覧ください。
言われてみれば正面のデザインが明らかに違いますが、
そんなことには全く気付きませんでした。
さてその中央線。
イメージカラーは、
先のブログで紹介しました地下鉄銀座線とほぼ同じ
オレンジ。
こだわりで
彼らは「オレンジバーミリオン」と言っていますが、
利用者には同じにしか見えない。
さて、
特に今日の話題は、
中央線でなければいけないわけではありませんが、
私が住んでいるのが
中央線沿線の田舎ですので、
必然、中央線の登場となりました。
みなさんは
電車はいつでも乗るだけのものだと思います。
だから、
電車の屋根の上などには
ほとんど目がいかないので、
そんなものがあるのは知っているが、
それ以上のことは知らない、と言うのが
電車の
「パンタグラフ」。
電車を上から見た写真です。
「パンタグラフ」がご覧になれると思います。
中央線の電車のパンタグラフ。
T字型で、後ろに少し傾いた感じで送電線と接しています。
パンタグラフとは
いわゆる「集電装置」のことで、
そこに接している送電線から
ここを通して
電車のモーターに電気が伝えられます。
初期の菱形模様のパンタグラフ。
(写真1)
勿論今でも利用はされていますが、
新幹線などのように
列車の高速化が進むにつれ、
形状が進化してきています。
要は
電線から電気を取れればいいのですが、
進化のその主な理由は、
高速化による
空気抵抗を少なくすることと、
周りへの騒音防止のため、
風切り音と摩擦音を少なくすることにあります。
パンタグラフとは
本来は、
製図で使われる
原画をなぞってその図を拡大・縮小するための
製図具のこと。
製図具のパンタグラフ。
(写真2)
この製図具に、
菱形模様が似ていたことから、
電車の集電装置が、
パンタグラフと呼ばれるようになりました。
いまでは
本家の名前を圧倒して、
こちらの方が
本家顔をしています。
(写真1と2はネットよりお借りしてきました)
それはさておき、
そのパンタグラフ。
毎日毎日
送電線と高速で接しているから、
さぞかし摩耗が進んで
すぐにちびってしまうのではないかと、
お考えになったことはありませんか?
多分、
98%くらいの人は
そんなことは考えもしないだろうと思いますが、
それを考えた2%の人でも、
それ以上疑問解消のために
調査した人はいないのではないでしょうか。
パンタグラフは、
通電性と
耐久性と
そして摩擦によって生じる微粉末対策のため、
金属やカーボンなど
材質の強化に取り組んできていますが、
その摩耗を防ぐために
昔から、
簡単でかつ重要な方法がとられている事を、
ここで皆さんにご紹介いたします。
中央線の電車の屋根と送電線の拡大写真。
写真をご覧になると、
送電線が
必ずしも電車の車体の真ん中を
まっすぐ通っていないことにお気付きだと思います。
これは
工事がお粗末なのではなく、
わざとこのような構造にしてあります。
送電線が
パンタグラフに接するところは
パンタグラフがその定点を一瞬のうちに通り過ぎますので、
送電線の摩耗は心配することはありませんが、
パンタグラフが、
送電線といつも同じ所で接していると、
当然パンタグラフは
そこが一気に摩耗し、
あっという間に凹みが生じ
切断の恐れが出るので使いものにならなくなります。
それを避けるために
意識的に送電線が
いわゆるジグザグに設置してあります。
そうすることによって、
パンタグラフとの接点が常に変化し、
同じ個所が摩耗することを防いでいます。
毎日電車で通勤通学していても、
こんなところに思いが至ることは
なかなかありませんが、
そういう意味では
技術者は
素人とは違う観点で
常に物事を見ており、
やはり専門家の専門家たるところです。
さて最後に、
中央線の特徴を一つ。
JR中央線は、
関東平野を東西に走る鉄道で、
特に東中野の辺りから、
立川までの約25kmは、
ただひたすらに直線で、
まっすぐまっすぐ走ります。
25kmもの直線をもつ鉄道は
多分、
狭い日本では他にないのではないかと思います。
鉄道好きの子供を
一番目の車両の運転席後ろに乗せてやると、
約30分くらいは
まっすぐな鉄路を見せてやることができますので、
一度お試しください。
ただ、
運転手に
カーテンを降ろされたら終わりですのでそのつもりで。
今日も
硬い硬い話でした。
次回は
グッと崩れて
ひとこと
柔らかい話をします。
こちらの方が
話としては絶対に面白いので、
是非またお出で下さい。
お見逃しなきように。






