ホットリップス ~愛の溢れる花チェリーセージ~ | Totoronの花鳥風月

ホットリップス ~愛の溢れる花チェリーセージ~


「ホットリップス」



この花は、


必ずペアで咲く不思議な花。




赤い部分が


熱き唇にも似て、


こう呼ばれる。




Totoronの花鳥風月-hot1


時が来れば


待ってましたとばかりに咲くけれど、


しかしその花は、


昨年咲いた花とは違う。





時は確実に移ろいで行く。




「世は無常」


しばしその雰囲気にお浸りください。






ゆく河の流れは絶えずして、


しかももとの水にあらず。




淀みに浮ぶうたかたは、


かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。




世の中にある人と、栖(すみか)とまたかくのごとし。
 


たましきの都のうちに、


棟を並べ、甍(いらか)を争へる、高き、いやしき、人の住ひは、


世々を経て尽きせぬものなれど、


これをまことかと尋ねれば、昔ありし家は稀(まれ)なり。




或は去年(こぞ)焼けて、今年作れり。




或は大家(おほいへ)亡びて小家(こいへ)となる。




住む人もこれに同じ。




Totoronの花鳥風月-hot2

この花は、二つで一つの花と見た方が良い。


無常の世にありて、お互いに寄り添って咲く。





所も変らず、人も多かれど、いにしへ見し人は、


二三十人が中(うち)に、わづかにひとりふたりなり。




(あした)に死に、夕(ゆふべ)に生るるならひ、


ただ水の泡にぞ似たりける。
 


知らず、生れ死ぬる人、何方(いずかた)より来たりて、何方へか去る。




また知らず、仮の宿り、


(た)が為にか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。




その主と栖と、無常を争ふさま、


いはばあさがほの露に異ならず。




或は露落ちて花残れり。




残るといへども朝日に枯れぬ。




或は花しぼみて露なほ消えず。




消えずといへども夕を待つ事なし。



                         (方丈記・冒頭    鴨長明)






Totoronの花鳥風月-hot3

「チェリーセージ」。




サルビアの仲間だと言うが、


サルビアほど一気には燃え上がらない。






二つで一つの花は、


何となくロマンが漂う。





人もまた同じ。




あなたは今、


ちゃんと二人で一つになっていますか。





二人ではあるが、


寄り添えなくなってしまっていませんか。





寄り添う相手が、


本来の相手ではなく、


犬や猫に取って代わられていませんか。






二つで一つの花。




愛情あふれる花だけに、


考えさせられる花ではある。