愛のある風景 ~真実の愛は与えるもの~
近所を散歩していて、
さりげなく目にした風景。
みなさんは、
散歩の途中に
こんな景色を見かけたら、
何を考えますか。
ほとんどの人は、
どこにでもある風景として
きっとそのまま通り過ぎるだろうが、
でもここには
やさしい確かな愛がある。
ママチャリはもちろんどこにでもある。
そしてその前にある、
ピンクの小さな自転車は、
まだ補助輪がとれていないので、
多分3歳くらいの女の子の自転車だろう。
その女の子は、
ママチャリについている子供用座席に
ついこの間まで座っていたのだろうが、
小さな自転車を買ってもらってもまだ、
ママチャリにはその座席が付いているのだから、
きっとその女の子の
ちっちゃな弟か妹がいるに違いない。
そのチャリの置いてある
家の壁をご覧ください。
窓に小さな花が活けてあり、
それもさりげなく外側に向けてある。
出窓ではないが、
壁の厚さの分だけ窓に厚みがあり、
外にガラス窓がはまり、
内側は二重の窓か、
もしくは網戸かもしれない。
その厚さの場所に、
クレマチスと思われる白い花と、
さてオレンジの花はなんでしょう。
八重咲きのガーベラか何かでしょうか。
キク科の植物は
似たものが多くて、
葉や株の状態が分からないと
簡単に判別できないが、
それはさておき、
この花は
外側に向けて活けてある。
ここがこの花を活けた人のやさしさ。
二重窓の内側の窓は
濁り窓だから内側からは見えないので、
だから外側に向けてあるだけ、などと、
無粋なことを考えたらいけない。
そんなことを考える人は、
大体最初から
窓に花など活けないだろう。
敢えて外向きに活けてあるところに、
この人のやさしさがある。
それは、
自分たちのためではなく、
きっと前の通りを通る
不特定多数の人たちに
喜んでもらえれば、と
活けてあるのだろう。
そんな人が、
この小さなピンクの自転車の子供の
お母さん。
ママチャリの
後ろに乗っている小さな子供のお母さん。
この子供達は、
母の愛に見守られながら、
感性豊かな
やさしい大人に育っていくことだろう。
こんな景色を見ても、
何も感じない人は
俗世間のアカにまみれて
考え方が殺伐として来ているかもしれないことを、
ちょっと用心した方がいい。
そんな考え方は
すぐに子供に伝染するのだから。
子供にもたっぷりと愛を与え、
道行く人にも愛を与える
愛があふれる
日常の風景の話でした。

