アジサイの花の色について ~理論と現実の乖離~ | Totoronの花鳥風月

アジサイの花の色について ~理論と現実の乖離~


アジサイの花の色は、


品種改良されて、


敢えて白を売り物にしているもの以外は、


普通、


赤色(ピンクも含む)と


青色に大別される。





そしてよく言われるのが、


植えてある土壌が


酸性であれば青色、


アルカリ性であれば赤色、


になる、ということである。



(ちなみにリトマス試験紙は酸性なら赤色アルカリ性なら青色になる)







アジサイの花の色については、


しかし、


理論的にはそうであっても


現実的にはそう簡単な話ではない。




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近所の家の石垣の上に植えられたアジサイ。





白色のアジサイもあれば、


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ピンクのガクアジサイもある。


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その隣には、青色のアジサイも。

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昨夜来の暴風雨にやられてはいるが、


暴風雨は


花色には影響を及ぼさない。





青色と赤色が混在したところも。


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アジサイには、


アントシアニンという色素の1種で


デルフェ二ジンという


通常は紫赤色の色素が含まれ、


これに


補助色素とアルミニュームのイオンが加わると


青色になると証明されている。





化学的に証明されているので、


それに異論をはさむつもりはないが、


しかし


現実にはそう簡単な問題ではない。






極めつけはこれ。



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株立ちで大きくなったアジサイだが、


ご覧の通り、


写真左側は奇麗な青色で、


右側は奇麗な赤色。





株の左右で


土が分けてあるわけではない。






前述の石垣のアジサイもそうだが、


土がその株ごとに分けてあるわけではない。




しかし現実的には


このように同じ土でも、


青い花も咲けば


赤い花も咲く。





理屈としては、


根から送られてくるアルミニウムの量に差があるためだとか、


品種によっては遺伝的な要素で花が青色にならないものもあるとか、


補助色素がもともと量が少ない品種や、


効果を阻害する成分を持つ品種はアルミニウムを吸収しても青色にはなりにくい、などと、


いろいろ言い訳じみたことを言っているが、


早い話、


そんなことには関係なく、


自然界では


花は自由気ままに


自分の出したい好きな色を出して咲く。





アジサイは


決してリトマス試験紙ではない。





自然の中にとけこんで、


自由に花を咲かせているのだから、


人は理屈で花色を決めつける必要はない。






人は静かに、


咲いた時の楽しみで、


花色を待てばよい。





今度産まれてくる子が


男か女か分かる時代になっても、


産まれた時の楽しみで待つくらいの余裕がなければ、


人として大きな罪を犯すことになる。




「もうこれ以上女の子は要らない」、


たったそれだけの理由で


抹殺されてしまう赤ちゃんが


一体いくらくらいいることか。





なまじ先が読めると言うことは、


必要もない悪を生む。





よくよく心すべし。