シジュウカラのヒナたち ~親離れ子離れの時を迎えて~
5月11日、
我が家の巣箱から巣立って行った
シジュウカラのヒナたちが、
今日は大挙して
庭の梅の木にやってきた。
鳴き声が、
幼鳥独特の
「ジージージージー」という鳴き声だから、
来たことはすぐに分かるが、
観察していると、
どうも今まさに、
親離れ子離れの時を迎えているようだ。
相変わらずお母さんに甘えるシジュウカラのヒナ。
食べ物が欲しいと一生懸命にねだる。
ヒナたちは、
親を探している時と、
餌をねだっている時には、
実に良く鳴く。
もうひと月近くも経っているのに、
ヒナは親を見失いもせず、
そして親もたくさんのヒナたちを見失いもせず、
ここまで無事に育てあげている。
「お腹が空いたよ~!」
ヒナは大声をあげてねだるが、
お母さんの反応は冷たい。
ヒナの方だって巣立った頃としたら真剣さが足りない。
あっち向いて
お腹すいたと言ってどうする。
お母さんがどうしてもくれないと分かると、
しようがないので自分で探し始める。
どのような種に
どれくらいの実が詰まっているか、
そしてどうやって割るのか、
本当はもう
教えてもらっているのである。
だから見当をつけて自分で咥える。
咥えたら、
どうやって割るのかもちゃんともう知っている。
足の使い方も
上手にできるようになった。
だったら最初から自分でやればいいのだが、
そこはそれ、
やはり親の愛を溢れるほど受けて育っているから、
簡単には親離れができない。
こちらのヒナだって、
お母さんがくれないと分かると、
ちゃんと自分で探し始める。
ここら辺りに一杯落ちているけど、
どれがいいかな~。
このヒナも
自分で餌籠から種を咥えます。
鉢植えのミニバラの花(ドーラ)が奇麗に咲いている季節です。
親は、
一か月の間に、
すべて必要なことは
子供たちに教えてやっているようです。
このヒナの
視線の先には
しっかりと餌籠がある。
それでもやはり、
お母さんには甘えたい。
こっちでジージー。
あっちでもジージー。
巣箱の前でもジージー。
左の方でヒナが鳴いているのに、
右のお母さんは
ヒナをそっちのけで、
巣箱に興味を示します。
入口に取りつき
中を覗きます。
そして躊躇せず中へ入ります。
このような行動の途中に
ヒナが親のそばに来ると、
親は厳しく子供を追います。
子供にせがまれてもなかなか餌を与えない、
子供を追う、
巣箱に興味を示す、という
これらの一連の行動から判断すると、
もう
親離れ、子離れの時を迎えているようです。
子離れの時期は当然親が決めます。
そしてその時が
ヒナたちの親離れの時でもあります。
ヒナたちは
親から強引に親離れを強いられます。
いつまでも甘やかしていくわけにはいけません。
そして、
この両親が
二番子を育てるために
営巣を始めたら、
今までの自分の子供達は
この両親の縄張りから、
みんな追い出され、
本当の独立の時を迎えます。
それからあとは、
子供達は自分でえさを求めて、
そして危険を回避しながら、
生き抜かなければいけません。
無事に成長してくれることを祈るばかりです。
巣箱を下調べしているお母さんの下で、
お父さんはいい気なもの。
1人で水浴びです。
でも
子育て中は
好きな水浴びも控えて来たのだから、
思いっきり浴びてください。
そうして、
もう一度子育てにチャレンジです。
忙しいとか、
自分の時間が取れないとか、
そんな個人的なことは一切ぼやかず、
ただひたすらに子育てにまい進する
このシジュウカラの両親の態度こそ、
立派と言わずになんという。
彼ら親子にとって
もうすぐ
また新しい時が刻み始める。
彼らのこれからに
幸あれと祈るばかりである。
















