シジュウカラの子育て実況 6 ~巣立ち直前の様子~
玄関横のシジュウカラの巣箱、
親鳥の出入りが激しい。
特に
活動を始めた早朝は、
見ていてもめまぐるしいほど。
ちなみに
5:30頃から
30分間くらいの
オスメスの出入りを観察してみたら、
実に16回もの出入りがあった。
巣から飛び立ち
餌を咥えて巣に戻ってくるのに、
平均して2分弱。
巣の中に10数秒滞在する時間を差し引くと、
1分30秒ほどで
入れ替わり立ち替わり出入りしている計算になる。
1羽が
行って帰ってくる時間に換算すれば、
巣を飛び立って
餌を探して帰ってくるのに
約3分。
ヒナが10羽もいれば
親の忙しさがお分かりでしょうか。
この間隔で
1日中動くわけではないが、
とにかく親には
自分たちだけの時間は
ほとんどない。
その親の
餌のやり方に
変化が出始めた。
いつもは巣穴に取りついて、
すぐに中に入ってヒナに餌を与えていたのだが、
今朝は
いったん巣箱の前で留まって、
しきりに中のヒナに呼びかける。
何年も観察していると、
この行動が何を意味するのか
すぐに察しがつく。
このようにそばの枝にとどまり、
餌を咥えたまま
ヒナに呼びかけている言葉は、
「早く出てお出で!」 という意味である。
餌を捕まえて
帰って来る度にしきりに呼びかける。
いつもと違う鳴き方。
実にやさしく
「ジュクジュクジュク」 というような声で呼ぶ。
しばらくして
巣の中に入り、
餌を与えてでてくるが、
このような行動が始まると、
巣立ちはもうすぐ。
中に入ったら、
糞を咥えて出てくるが、
中でも
餌をやりながら、
「そろそろ外へ出るころだよ」 と
言い聞かせている事だろう。
この呼びかけに
中のヒナが答えて、
巣箱の出入り口から
黄色いくちばしをした顔を覗かせ始めたら、
もう巣立ちは
時を置かずにその日に始まる。
分かっているから、
その時には
すかさず外に出て
離れたところにカメラをセットする。
巣立ちの日を
多分1日、もしくは2日後に控えた
ヒナを激写。
親を認識しているので、
私が親でないことは分かっているのだが、
こうしてカメラを向けても
ヒナたちは
全くジタバタすることなく、
じ~っとカメラ目線で見ている。
まだ私が、
外敵かどうかも
親に教えてもらってないから、
怖さを感じないのかもしれない。
あるいは、
時々覗く変な顔、くらいは思っているかもしれない。
しっかりと目が開いているが、
その顔には
怯えが一つもないので、
私の覗き写真も
彼らに何の恐怖も与えず
撮っているのだと言うことを理解してください。
ヒナの2枚の写真は、
一枚を拡大したものではなく、
時間差を付けて撮った2枚の写真なのだが、
真ん中のヒナの顔が
わずかに動いているだけで、
ほとんど自然体でそのままの姿勢を保っている。
ヒナのうちから、
シジュウカラは賢い。
そして度胸がある。
あと一両日で
巣立ちの日を迎えるシジュウカラの、
巣立ち直前の
親鳥とヒナの様子でした。





