シジュウカラの子育て実況 5 ~緊急豪雨対策~
朝5時、
目覚めるとすごい雨。
巣箱の雨漏りが心配になるくらいに降っている。
巣箱は、
上から降る雨に対しては
少々のことでは
巣箱の中に雨が入ることはないように作ってある。
しかし、
今朝の雨は
西風に吹かれて、
斜めに降っている。
玄関横の巣箱は、
西向きに設置してあり、
巣箱の出入り口は当然西向き。
西から斜めに雨が降れば、
ひさしが短い巣箱の、
丸い出入り口から大粒の雨が吹きこむのは防げない。
それでも、
夜の間は、
親鳥がヒナの上にかぶさっているから、
直接雨がヒナにあたることはないにしても、
餌探しに巣を空けると
ヒナに雨が直接かかるかもしれない。
あるいは、
雨水が巣に染み込んで、
巣が濡れてくると
ヒナの体温が下がり
命の維持が難しくなるかもしれない。
我が家の巣箱で、
雨が降っただけのために
ヒナに万一のことが発生したら、
家主としての
面目がたたない。
巣箱を見ると、
出入り口も含めてずぶ濡れ。
緊急事態として、
巣箱に
雨濡れ防止装置をほどこした。
2、3日前から考えていたことである。
早い話が、
巣箱の上に傘をさすだけ。
傘の柄を、
長い棒にしっかりと紐で固定し、
巣箱を設置してある銀木犀の幹に
これもしっかりと結びつける。
まさかの時にはと、
考えていたことだったので、
親が巣を離れたすきに
素早く設置した。
これで写真左側(西)からの雨が
直接巣の中に振り込むことはなくなった。
前から見るとこのような様子だが、
親鳥が異常を感じて、
巣に入らなくなりはせぬかと少しは気になり、
いつものように
トイレの窓から観察していると、
我が家のシジュウカラは、
家主を絶対的に信頼してくれていて、
何の抵抗もなく受け入れてくれた。
雨が吹きこんでいる時は、
親が巣に入ったら
1、2分出て来ず、
ヒナを温めてやっているような様子だったが、
中に雨が入らなくなった途端に、
入って出てくるまでの間隔が
いつものように
15~20秒くらいに短くなった。
ヒナが大きくなってきたので、
咥えて持ち出す糞も
だんだん大きくなってきている。
ヒナが10羽もいるのだから、
餌探しも大変だが、
糞の持ち出しも毎回で大変。
否、
どちらのことも
親鳥は嬉々としてやっているから、
少しも大変とは思ってはいないのかもしれない。
このような考え方は、
人の親の考え方であった。
大雨の中、
糞を咥えて、
巣箱を飛び出す。
どんなに激しい雨が降ろうと、
朝の5時頃から、
夕方の6時頃まで、
一時も休むことなく、
親鳥はただヒナたちのために、
黙々と餌を探して巣に運び込み、
そして巣を清潔に保つため、
せっせせっせと糞を運び出す。
人の親みたいに、
子供がうるさいだの、
自分の時間がとれないだの、
たまには遊びに行きたいだの、
そんな自分勝手なことは一切言わず、
ただひたすらヒナのために、
すべての時間を費やする。
シジュウカラの子育ては、
見ているだけでいろいろと
教えられることが多い。
要らぬお世話の雨傘かもしれないけれど、
巣のことは心配せずに
これからも
ヒナのために頑張ってほしい。





