クリスマスがやってきた! ~ラッパの音も高らかに~
庭の花たちが
春だとばかりに騒ぎ始めたが、
賑やかなのは
我が家だけではない。
お隣から、
我が家へ顔見せ。
フェンスが低くて、
視界を遮らないのが
なんともいい。
「クリスマスローズ」
こうやって、
フェンスの間をかいくぐって、
我が家へ顔見せです。
クリスマスローズなどと
たいそうな名前をもらっていますが、
日本では、
クリスマスも、
ローズも
全く関係ありません。
園芸家の
売りたいがための名前付けとしか思えない。
だけど
そのような名前を付けると、
どういう訳か女性が動く。
確かにその効果はあったのだろうが、
こんなに繁殖力のある植物を、
クリスマスと
ローズの名を使って
高く売ろうとする業者のもくろみと、
すぐに乗る人の軽さが見えて、
覚めた目で見る花である。
こぼれ種から出た株。
我が家のためだけに咲いているような花。
フェンスの間から、
見てもらいたくてやっと顔を出した花。
それでも下向きに咲く控えめな花。
「ようこそ我が家へ!」
我が家に来るのは
何もクリスマスローズだけではない。
こんな美人も来るのです。
ラッパスイセンの
「ロマンス」。
どういう訳か、
花がみんな我が家を向いている。
我が家の庭は、
小鳥たちや、
いろいろな花たちのロマンスに満ちている。
そう思ったからではないだろうが、
こちらにやって来たそうである。
その家の奥様に聞いてみた。
「そうなんですよ、うちの花はみんなそちらを向いて咲くんですよ」
不思議なこともあるものだが、
我が家のバラなどは
咲いたらみんな
隣の家の侵入通路を向いて咲く。
なぜなら、
そちらが南側だから。
お互いに
持ちつ持たれつ。
花同志が、
あっちに行ったりこっちに来たり、
相互交流を図っているお隣同志である。


