梅の花に来る鳥達 4 ~シジュウカラの裏話~
我が家の梅の木に
シジュウカラの手作り巣箱が取りつけてあることは、
皆さんすでにご存じだと思いますが、
そのシジュウカラが
すでに巣箱に出入りをはじめ、
巣材をぼちぼち運び込み始めている。
巣箱は、地面からの高さ約1m。
後方は隣の家に出入りする通路。
小学校の子供3人を含む家族5人が
いつも通る道。
フェンスから巣箱までは
手を伸ばせば届く距離だが、
そんなところにある巣箱で、
毎年毎年巣作りをして
ヒナを巣立たせているシジュウカラの夫婦。
だから
梅の木に来る鳥達のテーマには当たらず、
営巣中はそこが住居になっているシジュウカラだが、
どちらかと言うと、
我が家の庭の主人公だから、
やはり登場願おう。
見た目には、
他の鳥と同じように、
こうやって蜜を吸っているように見えるのだが、
本当は大違い。
梅の木に取りつけた巣箱を、
家賃無料で食事付き、
水風呂付きで貸しているのに、
この美しいデザインの
そして
可愛い姿に似合わず、
シジュウカラは
梅の花には厳しい。
こうやって狙いを定めると、
おもむろに花びらを丸ごと咥えて引きちぎる。
そして次の瞬間、
空中に撒き散らすのである。
シジュウカラの口にくわえられた残骸の下に、
大きな花弁2枚と、
オシベメシベが
パラパラと線を引いて落ちていく様子がお分かりでしょうか。
落す前に
花の根元を吸っているのかもしれないが、
シジュウカラの蜜吸いは
余りにも強引である。
それは蕾に対しても変わらない。
こうやって蕾を引きちぎって、
そして蜜を吸おうとするのだが、
その時得意の足技が出る。
引きちぎった蕾を
足で押さえつけて、
根元を食いちぎる。
そして一二度
蜜を吸う様子を見せたら、
あとはポイ。
メジロや
ヒヨドリなどのように、
真剣に蜜を求めているとは
とても思えない。
梅の木の下に
咲いたままの花や
まだ咲いていない蕾が
そのまま落ちていたら
みんなシジュウカラの仕業である。
この梅は
美しくなることを求めて、
実を結ぶことを捨てた梅の木だから、
花や蕾が少々なくなっても、
今が観賞できればそれでいいので、
シジュウカラの好きにさせているが、
この鳥は見かけによらない。
梅の花や蕾で遊んで、
あとは素知らぬ顔で
巣の中のメスにラブコール。
羽を震わせ、
独特の姿勢を取り、
いつもの声ではない鳴き声をだして、
しきりに巣箱の中のメスに声をかける。
それに応えて
中からメスが顔を覗かせ、
外をうかがう。
この梅が散る頃には、
本格的な巣作りが始まるかもしれない。
自然は今、
生きとし生けるもの
ことごとく春の色に塗り替えられてきた。
すべての細胞が
活動を開始し始めるこの時期に、
もしその活動に付いていけない
弱い部位を持っている体だと、
その体は突然の不調に陥り、
思わぬ事態が発生する可能性があるので、
春は皆さん
くれぐれも用心されたい。






