シジュウカラ巣作り開始 ~絆と賢さは強さ~
庭で遊んでいるシジュウカラが
いよいよ巣作りを開始した。
今年も、
この手作りの巣箱を使ってくれるようだ。
2、3日前から
巣箱への出入りが激しくなった。
中に入って
外を覗くシジュウカラ。
出入りが激しくなると、
中が気になるスズメ。
自分だって巣箱が欲しい時期になっている。
でも、
スズメは、
木の幹に設置された巣箱には、
まず巣をつくらない。
スズメ一族の
家の在り方に、
こんな場所はないのである。
でも
いつも見ているシジュウカラが
その箱に出入りすると、
つい覗きたくなるのは人でも同じ。
ところがどっこい、
この時期のシジュウカラは、
本気で巣作りを始めているから、
スズメの興味に付き合ってはいられない。
覗かれたら追い払う。
この梅の木も
シジュウカラが巣作りを始めると、
他のシジュウカラは
全く近寄れなくなるし、
スズメも
メジロも、
餌を食べに来ただけであっても
追い払われてしまう。
スズメは、
体格的にシジュウカラより勝っているが、
だからと言って、
「何をこの野郎!」と
反撃することはせず、
おとなしくシジュウカラに追いやられるから、
自然はやさしい。
このように
山ごけや水ごけのようなものを
運び込み始める。
巣材は、
スズメと違って、
ワラや枯れ草などとは違い、
生きているコケ類が主。
こうやって、
巣箱の下から数センチになるくらいまで
巣材を運びこむ。
この厚さは、
雨などが巣箱の中に漏れて来ても
卵やヒナが濡れないくらいの厚さを保つためである。
何回も何回も運び込み、
1週間くらいで巣作りは完了する。
その詳細は、
過去の
「シジュウカラの子育て」シリーズでご覧ください。
このような
巣作り体制に入ったら、
この梅の木はもう、
彼らの縄張りになり、
他の小鳥たちは
なかなか近寄れなくなる。
だけどそれでもいいのだ。
それぞれの小鳥たちが
それぞれにどこかで巣作りを始めるため、
ここに来る必要はなくなってきている。
この巣箱の、
1mも離れていないところを、
隣の家族が出入りし、
数mしか離れていない道路を、
車が行き来しても、
平気でここで子育てをするシジュウカラ。
人と共存している小鳥の姿。
林の奥で、
人知れず子育てをするシジュウカラと、
人の生活圏で子育てをするシジュウカラとでは、
ヒナの巣立つ確率が
人と共存しているシジュウカラの方が
はるかに高いという事実が
彼らと人とを結び付けている。
賢いシジュウカラの夫婦は、
やはり子育ても上手で、
子供も無事に巣立っているのだから、
人も見習うべきだと思うのだが、
いかがでしょうか。
放射能が
毎日毎日降り注ぐ汚染地域で、
しがらみにかられて脱出しない両親より、
子供の命には代えられないと、
裸一貫で脱出する両親の判断の方が
子供のためには、
絶対良いと思いませんか。
生かすべきは、
次の世代の子供たちである。






