黄色い春 ~ロウバイとスイセンの花~
我が家の梅は
紅白咲き分けの
「思いのまま」なので、
野梅と違って
どちらかと言うと春咲き。
だから、
蕾はまだ固いが、
この極寒の中、
近所には春の香りが漂っている。
まず
黄色い花
「ロウバイ」。
奥ゆかしく、
みんな下向きに咲いているが、
1つひとつの花は
強い香りを出し、
己を主張する。
まるで蠟でできたような花だから
蝋梅と言われるが、
中国で言う臘月(ろうげつ、旧暦12月)に咲くため、
臘梅と書き、ロウバイとも言うらしい。
この透明感は
どこから見ても蝋細工。
このような花こそ、
蝋で造花を作って、
外に飾っておいたら、
多分誰も気づかないかもしれない。
白や赤の
日本の色の梅に先立ち、
中国から来た黄色い花が、
日本の春の先駆けとなっているのも、
何か考えさせられる。
突然話は飛ぶが、
中国に生息し、
日本でも大人気のパンダ。
ちょいと目には、
あのタレ目模様が実に可愛いのだが、、
その中に隠された目は
思いのほかつり上がっていて
怖い目つきであることを
知る人は少ない。
見てくれと
本性は
全く違う。
それと同じように、とは言わないが、
日本の春に先駆けて咲く
中国から来たこのロウバイも、
見てくれだけでは判断できない
強烈な面があり、
種子などに含まれるアルカロイドである有毒のカリカチンは、
ラットなどは17mg/kg、
マウスでも44mg/kgで死亡する。
さて、
もう一つの黄色い花
「スイセン」
原産地は地中海沿岸だが、
これも中国を経由して
日本に入って来た花。
写真は
「ラッパスイセン」と言われるものだが、
品種的には、
「ニホンズイセン」と呼ばれるものもある。
しかしその花も
室町時代に、
中国を経由して
日本に入ってきたものと言われているので、
国産ではない。
この花の形を見て、
ラッパスイセンと名前を付けた人は、
よくよく昔の感覚を持った人だったのだろう。
ラッパなどと言う呼び方は、
戦中か戦前の人でなければ
とてもそうは呼ばない。
「朝鮮朝顔」と呼ばれ、
ラッパ状の下向きの大きな花を咲かせる木。
通称
「ダチュラ」。
それなどでも、
横文字の呼び名は
「エンジェルス トランペット」という
洒落た名前を持っている。
さてこのスイセンも
大陸から伝わってきたものだから、
まともではない。
有毒植物で、
その成分はリコリンやシュウ酸カルシウム など。
全草が有毒だが、
鱗茎(りんけい)に特に毒成分が多い。
鱗茎とは、
球根の一つの呼び方で、
玉ねぎや百合のようにうろこ状のものが重なった球根をこう呼ぶ。
そのスイセンの人の致死量はわずか10g。
球根を、
エシャロットみたいな感じで
2、3個食べると死に至る怖い植物である。
日本の色、
紅や白の梅の花が咲くのはもうすぐ。
それに先駆けて咲いている
鮮やかな黄色い花の
怖い話。
かわいさや、
美しさの中に潜む、
このような事実を認識していないと、
痛い目に会う。
ご用心下さい
(ちょっと主観が入ったかな~?)





