無人野菜直売所 ~畑の端っこで「持ってけ!泥棒!」~
私の住むところには
昔からの大地主が多く、
ほとんどが広い畑を持っている。
その広さが
生半可ではないため、
親から子へ
相続する時に、
相続税が払えない。
やむなく土地を、
税金の代わりの納入しているのだが、
税金として納入されたその土地は
最終的には
住宅建築業者に売り払われて
新しい住宅地となる。
我が家も
そんな住宅を購入して
ここに移り住んだのだが、
何十軒ものこの住宅地は、
私の前の家に住んでいて、
仲良くお付き合いをさせていただいている
その人の家の土地だったらしい。
この何十軒もの住宅地が
税金として納められたものだというのだから、
所有する元の土地の広さが
分かろうというもの。
一寸前置きが長すぎた。
今日の話は、
そんな大地主の人がやっている、
無人野菜直売所を
ご紹介しましょう。
これがその直売所。
以前は年老いたおばあちゃんが時々姿を見せたのだけど、
近頃は姿を見ないので、
少し気になる。
広大な畑は、
息子が1人で切り盛りしているが、
線が細くて少し頼りない。
この直売所は
おばあちゃんの暇つぶしに作られたような所。
でも
いつからか無人になってしまった。
畑が広いから、
野菜の種類も多い。
100円とか200円とか
50円のものもある。
赤い枠で囲んだ金属製のケースにお金を入れる。
それだけは
チェーンとワイヤーで固定してある。
ジャガイモもあれば、
タケノコ模様のサトイモみたいなものもある。
一体なんだろう。
ニンジンだってもちろんあります。
ほとんどみんな一袋100円。
ゆずだってあります。
3個100円が高いのか安いのかは分からないが、新鮮そのもの。
カブだって
束にして100円。
洗う手間だってかかるだろうに。
赤カブって書いてある。
これもカブ?
白いカブと肌つやが全く違う。
これは1個で50円。
これはどう見てもホウレンソウ。
でも「レン草」と書いてある。
「ホウ」はなくても通じるのだろうか。
これはきっと、無ホウ者のホウレンソウだ。
大根だってあるんです。
1本だけだから、売れ残りなのだろうか。
隣には「レン草」が並んでいる。
この白菜と大根はでかい!
白菜は「オレンジクイーン」なんて洒落た名前を持っている。
デカ大根は「ミウラ大根」らしい。
その大きさを見るのに、
100円の大根を持ってきて、
隣に並べてみた。
右端が100円大根。
その5本分以上はありそうだから、
200円は絶対安い。
新鮮さは保証付きだが、
美味しさは知らない。
こんなものを
さりげなく
畑の片隅の
崩れそうな小屋で販売している、
そんな
無人だけれど人情味あふれる
武蔵野の
とれたて野菜の無人直売所の話題でした。
でも、しばらく会わないけれども
おばあちゃんは元気だろうか。
今度息子に聞いてみよう。
おばあちゃんと息子とは、
私の酒飲み友達を介して
偶然、
ここにきてから知り合いになりました。










