秋のジュエル ~輝く血統~
秋風が立ち、
夜は肌寒ささえ感じられるようになってくると、
夏の間に
華やかな競演を見せてくれた
ジュエルと
その仲間たちにも、
少しずつ変化が見られる。
今では、
仲間たちだけ
花数が極端に減少し、
通りから眺めても、
観賞に耐えられない姿になってきたので、
先日、
その松葉ボタンの整理をした。
長い間、
きれいな花を咲かせてくれてありがとう。
感謝の気持ちを込めながら、
1株1株引きぬいていく。
すでに冬支度に入っていたから、
しっかりと種もでき、
早いものは自然にはじけ飛んで、
花壇にも
相当蒔かれているはずである。
しかし、
血は争えない。
優秀なものは
花もちも違い、
ジュエルだけは
まだまだ沢山の花を付けている。
花数では
花壇もさびしくなったが、
ジュエルの
赤紫色だけになったら、
美しさが際立ってきた。
混合色もきれいだけれど、
1つの色で埋めるのも
またいい。
流石に優秀な血を持っている。
我が家で、
毎年期待にたがわず
きれいな花を咲かせてくれる
ジュエル。
この後
もうしばらくしたら、
種を採取し、
来年に備えるのだが、
このような花の整理は、
そのタイミングが難しい。
早めに整理するのは、
今まで華やかさを演出してくれた花に対して、
申し訳ないし、
かといって、
未練を残すと、
美しい花であったが故に、
人様に無惨な姿をさらすことになり、
それもまた忍びない。
全盛時と
いくらも変わらない美しさで、
今も精一杯咲いている
我が家のジュエルは、
もうすぐ20年を迎える。


