モミジアオイ(紅葉葵) ~葵の御紋はどこから?~
アオイ科の仲間は、
5弁の花びらが大きく
派手な色をしていて、
そして
おしべめしべが突き出している
目立つ花ばかりですが、
宿根草だったり、
木だったり、
その範囲が非常に広い。
前のブログ
「トロロアオイ ~似た者同士~」
で紹介した通り、
トロロアオイと
オクラは
同じ仲間。
もっと言うと、
芙蓉も
ムクゲも
ハイビスカスも
みんな同じアオイ科の仲間。
どことなく
花が似ている。
さて、
そのトロロアオイ。
黄色い花の葵の仲間だから
「黄蜀葵(おうしょくき)」 とも言う。
黄色があれば
当然赤もある。
赤い花の葵の仲間で
こちらは
「紅蜀葵(こうしょくき)」。
朝日を浴びて輝く花の姿もいいが、
花はどういう訳か
曇りの時の方がきれいに映る。
曇ってから撮ったのが
陰影がなくて美しい。
通常は
「モミジアオイ」 と呼ばれるが、
名前から想像するような
日本的なイメージはない。
それもそのはず、
日本ではなく
北アメリカ原産。
これらの花は
共通して
こんな出しゃばった花は
およそ日本にはない。
日本の花は
花の奥に蜜を持ったりして、
虫を花の奥に誘い込み、
そして花粉を付けてもらう仕組みだが、
このアオイ科の仲間は、
おしべ、めしべが突出し、
花が全開する。
花の奥には何もないので、
この突出したシべで
虫を誘うのだろうが、
虫たちは
花ではなく
シべに来てもらわなければ
受精ができない。
日本の虫たちは
花の奥に潜り込む癖がついているから、
受精ができないのではないかと、
ちょっと心配になるが、
オクラなどは確実に実を結ぶから、
そんな心配はいらないのだろう。
推測だが、
シべ自体が、
虫たちを呼ぶフェロモンのような
臭いを出しているのかもしれない。
モミジアオイには、
花びらが広いタイプの花もある。
花だけ見れば
完全にハイビスカスと同じ。
だが、
ハイビスカスとは
明らかに葉の形が違い、
片方は木で
片方は宿根草。
このモミジアオイも
オクラと同じ仲間だから、
やはり同じような実を付けるが、
さすがに
食用に改善されたオクラとは
比べようもない。
似て非なるもの。
ちなみに
徳川家の
葵の御紋は
今までご紹介した葵の仲間ではなく、
「双葉葵 (ふたばあおい)」 という
草が元になっている。
「双葉葵 (ふたばあおい) 」
これはアオイ科ではなく、
馬の鈴草(うまのすずくさ)科。
日本人で
知らない人はいないと思われる
あの徳川家の
葵の御紋が
アオイ科の植物からでなく、
馬の鈴草(うまのすずくさ)科の草が元になってできた
デザインであることを、
知っている日本人は
きっと少ない。
この双葉葵は、
別名
「賀茂葵(かもあおい)」 とも呼ばれ、
京都は
下鴨(しもがも)神社のご神紋で、
毎年5月に行われる、
「葵祭」のシンボルでもある。





