野菜馬の正体 ~優しいお盆の風習~
前回の
道のところどころにある
ナスとキュウリの馬の正体を探るべく、
大地主で、
いつも野菜直売をしている方に
聞いてみました。
あれは、
ここら辺りのお盆の風習で、
先祖の霊にお供えしたものを、
お盆が終わったら
家の敷地の角に、
しばらく置いておくものだということでした。
ちなみの
ここら辺りのお盆の行事は、
8月1日にするらしい。
だから、
その野菜馬たちは、
そのあと敷地の4隅に置かれ、
時が過ぎるのを待っている。
せっかくだから
少し詳しく触れよう。
家の中に、
精霊棚を作り、
このように
いろいろなお供え物を備えます。
その時には、
キュウリとナスには
すでに4本の足が付けられています。
正確には、
キュウリは馬で、
ナスは牛らしい。
そして、
そのキュウリの馬に
先祖の霊が乗り、
ナスの牛に荷を引かせて、
行き来するものだという。
お供えの精霊棚は、
およそこんな感じ。
キュウリ馬と
ナス牛には、
また別の願いも込められ、
足の速いキュウリ馬に乗って、
先祖の霊に早くこちらへ来てもらい、
帰りには、
足の遅いナス牛に乗って、
供え物をいっぱい積んだ荷車を引かせ、
ゆっくりとあちらへ帰ってもらいましょう、
という意味もあるらしい。
なんとも、
先祖を迎える側の、
かわいくて
そして優しく暖かい、
心のこもった風習であることよ。
でも、
そのような風習も、
だんだん見ることが少なくなったと、
その人は嘆いていた。
道々に見た
キュウリとナスの
馬の置き物は、
これからも大事にしたい
日本人の心そのものでした。
皆さん、
いかがでしたか?

