スズメの巣立ち ~2羽が飛び立つ~
軒下に、
他人の巣をちゃっかり借りて
愛の巣を作ったスズメが、
子供達の巣立ちの日を迎えた。
巣立ちの時は、
親鳥はいつでも忙しい。
ヒナがこのように、
出入り口に顔を出すようになったら、
巣立ちの時は近い。
このようになったら、
親が盛んに
外から中のヒナに、
「早く出てお出で!」 と、
絶え間なく呼びかける。
餌を見せつつ、
与えることはせず、
外に出てくるように促す。
餌は欲しいけれども、
初めてみる世界は、
どんなところか皆目分からないので、
小さなヒナには
当然のことながら、
躊躇がある。
右を見たり左を見たり。
上を見たって天井しかない。
下を見たら地面だけ。
それでも親鳥の声に応じて、
勇気を出し、
思いっきりジャンプして
外へ飛び出す。
その瞬間は、
鏡に映った映像を追いかけている私には、
視野が狭くて写せない。
1羽だけかと思ったら、
どうも違うようだ。
親鳥が、
巣箱の中にまた呼びかけている。
よくよく見るともう1羽。
早く出てお出でと、
中のヒナに呼びかける。
このような状況になると、
親はそう簡単に
ヒナに餌は渡さない。
巣箱の横に留まって、
何度も何度も呼びかける。
この頃には、
ヒナは、
親鳥の持ってきている餌などは、
もうどうでもよくなって、
広がる世界が気になっている。
飛んでみたいという、
心の奥底から湧き出る欲望を抑えられずに、
一気に巣箱を飛び出す。
飛び出されると、
鏡の視界から
あっという間に消え去り、
カメラマンはもう追いかけらない。
でも、
シジュウカラに次いで、
スズメのヒナも、
2羽だけとはいえ、
またまた無事に巣立ちました。
この巣箱から、
これで8羽が巣立ったことになる。
シジュウカラもスズメも、
餌を与え、
水を与え、
家を与えているけれど、
みんな立派に自然の中に帰っていきました。
スズメは
あちこちの読者から、
住宅難で少子化が進んでいると聞きますが、
せめてここでは、
頑張ってたくさんの子供達を
育ててほしいと思います。






